2021年8月17日火曜日

バックパッカースタイルで行くEVE Online(インドその1

EVE宇宙をソロで闊歩するガイドとして企画された『バックパッカースタイルで行くEVE Online』は私が書いた旅行記を「原文ママ」で公開するものです。
価値観や文化の違い、詐欺師や海賊プレイヤーとのやり取りなど、私の旅行記を通して自己流のやり方を掴んでいただければ幸いです。Fly Safe o7

※ただの旅行記がEVE Onlineと何の関係があるかは
旅行記で展開されるストーリーをEVEに当てはめてみれば、それ即ち「This is EVE」
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【インド生活始めました】

コルカタに来て二泊目の今日、バンコクでの日々が遠い日の話の様な、と言うか記憶が薄れつつある。
なぜならインドが予想以上に快適だからだ。

二日前、バンコクを飛び立ったエアアジアの小さい旅客機がコルカタのチャンドラ・ボーズ空港に到着したのが正午前。空港の外のドアマン付きのATMでインドルピーをおろす。15,000ルピー(約24,300円)。その後、プリペイドタクシーのチケットを買いに建物内に戻る時にガードマンに止められて「お前は中に入れない」という彼らを説得するはめになったが、トラブったというわけでもなく案外あっさりと事が運んでいく。
タクシーでの行き先はDum Dum駅。安宿が集まるサダルストリートまで直接行くのが楽だが、僕は早速インドの鉄道に乗ってみたかったのと、単に「ダムダムステーション!」て言いたいからだった。タクシー代が、サダルストリートまでが250ルピーくらい、ダムダム駅までが150ルピーで駅からサダルストリート付近のパークストリート駅まで6ルピー、とお得なのも良い。
プリペイドタクシーのチケットを買って表に待機している黄色いタクシーの運ちゃんに声を掛けゴートゥーダムダムステーション。
タクシーの運ちゃんは僕より二つ若いのにおっさん顔なんだけど、三度の飯よりエロ話しが好き系の面白い奴だった。僕がエロ話しの弾幕を掻い潜る様に「ビリー(インドの安葉巻)が好きなんだ。いくらで買えるの?」と言えば「だいたい1パッケージ5ルピーだな。」と答えて彼のビリーを一本くれるし、「チャイが好きなんだ。いくらで買えるの?」と言えば「3~5ルピーくらいだな。」と答えて「一緒に飲むか?奢ってやるぜ!」とタクシーをチャイ屋の正面に路駐して僕のファースト・チャイinインディアを奪われた。

左が運ちゃん、右がチャイ屋の女将。運ちゃんが奢ると言うのを制止し強引に僕が奢った。生姜無しだったので少々残念。

エンジンを始動させるのに配線を抜いてセルモーターを回す式(壊れているだけ)のタクシーは順調にダムダム駅の手前50メートルに到着。「もう少しお金をよこせばサダルストリートまで行ってやるぜ!」と言う運ちゃんに笑顔で別れを告げ、駅舎まで歩く。が、ダムダム駅がよく分からん。地下鉄なのに線路が地面より高い位置にあるし、改札じゃない所からもホームに入れるので切符売り場を見つけるのに遠回りしてしまった。線路が高い位置にあるのは始発駅だし陸上に駅舎を建設した方が低コストだからだろうか。いい感じにボロくて不思議な駅。それと、バンコクの紀伊国屋書店で買った地球の歩き方-インド編(関税の関係か1050バーツ、約2800円もする)に書いてある「コルカタに来たら、インドで最初に開設されたメトロ(地下鉄)に一度は乗ってみたい。A/Cも効いてるし、驚くほどきれいなうえ常に窓口に係員がいるので安心だ。」はインドの他の鉄道が地獄の様に汚いか或いは嘘である。しかしながら道を尋ねれば親切に教えてくれるし、窓口でもたついていると英語が話せる人が仲介してくれたりと優しいインド人が助けてくれるので安心?だ。

チャーハン(40ルピー)。旅行者向けの店ではスプーンやフォークが出るようだ。普段地元客しか来ない食堂ではそれらが無いので素手で食べた。手でご飯とカレー(カリーと言うべきか)をまぜまぜして食べるのは良い。うまい飯の食い方である。

インド旅行者には面白い人が多いようだ。宿のホテル・パラゴンで何人かの日本人や西洋人と話しをしたが、皆ノンビリしていて人当たりが良く、何より個性が濃いめ。これからのインド旅行に期待をせざるを得ないほど宿も良い雰囲気。

陽気なモヒカン友達(散髪中)



インドはカオスとよく聞くが、ここコルカタにおいては非常に穏やかな印象を受けた。街から全くストレスを受けないのだ。気温はバンコクより低いし湿度も低いのでとても快適。親切インド人を装って近づいてくる詐欺師も分かりやすいので暇つぶしに良い。飯もうまい。インドは人によって好き嫌いがはっきり分かれると聞くけど、嫌いになる要素が僕には見当らない。

部屋のスイッチ達

宿の近所のチャイ屋。ここも生姜無しだが美味い。

----- 中略 -----

インド博物館の入場料は150ルピー、カメラ持ち込みが50ルピー、なのでチケット売り場でカメラを持ち込むことを告げ200ルピー支払う。これが失敗だった。実はカメラ持ち込みのチケットは受付が別で、博物館に入って左側の離れた所にあり、僕はまんまと50ルピーを奪われた。この事に気づいたのは館内に入って一時間後で、展示品を撮影する僕を「お前カメラ撮影の許可証を持ってないじゃないか」と言ってきた係員によってナンダッテー!となったのだった。
受付で抗議する僕に何人かのインド人が助太刀してくれたが時既に遅し。50ルピーは戻らず、追加で50ルピーを支払った。「ここはインドだ。騙してくる奴は一杯いる。気をつけろよ。」と忠告してきた奴が「お前ともっと話しをしたいからチャイ奢るよ。俺の店に行こう。」と民芸品屋に連れ込んでさらに騙そうとしてくるからインドは面白い。


【インド生活始めました2】

コルカタの気候が良いせいか睡眠時間が長い。僕の部屋は太陽が出ても陽の光があまり入らないので余計に眠り続けてしまう。外から聞こえるクラクションや人の声の賑やかさも、中国のそれを思い出すようで、むしろ心地良い。

今日はサダルストリートから近いニューマーケットという市場へ買い物に行った。写真は肉売り場。その他、果物、野菜、衣類、お土産物などいくつかの区画に分かれていて、ここに行けばだいたいの物が揃っている感じ。

僕はまずこの織物を買った。大きさはシングルベッドのシーツくらい。列車移動や宿で寒い時に体を包む物があると重宝すると聞いていたから。
店のおっちゃんの言い値は1500ルピーだが、僕は400ルピーで押し通した。そんなに粘る事もなく5分くらいで400で良いよとなったので、相場より少々高めで買ってしまったかと思ったが、チャイ屋で隣に座ったおじさんに「あんただったらこの布いくらで買う?」と尋ねると「500くらいかな?」と言っていたので良い買い物をしたようだ。
念入りに手洗いしても色落ちしない。それにデザインがカッコ良いのでとても気に入っている。
これを売ってくれたおっちゃんは僕を気に入ってくれたみたいで、わざわざ使いを走らせてちゃんとしたティーカップに注がれたチャイをどこかの店から取り寄せてくれた。睡眠薬強盗を警戒して飲まなかったが、行き場を失ったそのチャイを買って来てくれた青年が美味しそうにちゅうちゅう飲んでいたから100%善意のチャイだった。でもインドで「まあ飲め」と出されたチャイは飲まないのが無難だろう。特に土産物屋関係の店舗の奥まった場所では。
店のおっちゃんとしばらく話しをしてから果物売り場へ行き、オレンジを1㎏60ルピーで購入。これは値切っていない。高いのか安いのか分からんが、うまいので良いかという感じ。今度試しに値切ってみようかしら。

サダルストリートからマザーハウスへ向かう道で第一インド野良牛を発見。コルカタは野良牛があまりいないみたい。

道端の公衆浴場?で体を洗うインド先輩達

今日はフラフラと散歩してみたが非常に良い感触だ。コルカタはこれといった観光スポットが無い所みたいだけど、インドの空気に体を慣らすのに良い街だと思う。


【インド生活始めました3】

体調がよろしくない。体に力が入らず気怠い。便秘気味でお腹が張っている。どうやらマサラの洗礼を受けているようだ。排便するとましになる。

本日最大のミッションは切符を買う事(最近こういうの多い)。体を動かせばお腹の調子もましになるかと、結構遠いがハウラー駅まで歩いて行くことにした。
宿から西へ向かい、川に沿うように敷かれた線路(ハウラー駅とは繋がっていない)に出た。地図によると対岸のハウラー駅までフェリーが出ているはずなので、北に向かって線路を歩く。非常に臭い。人糞が沢山落ちている。インドには野糞文化が残っているらしく、手桶(お尻を洗う用)を持っていずこかに用を足しにいく人々の姿を見るという。しかしなぜ線路にするのか。

やっと見つけたフェリー乗り場は、わざと目立たないように作ってあるのかと思うほど。隣のガート(沐浴場)では沐浴と言うより水遊びをしている。川の水は汚い。

運賃4ルピーのフェリーは中々心地良い。川は汚くても清々しい風とゆっくりと流れる景色が爽快だ。
船はハウラー駅の正面に到着。駅舎に入り外国人用の窓口を探すが無い。大きな駅には外国人専用窓口があると昔何かで読んだ気がするんだが、と思いながらインド人が並ぶ窓口に。
並ぶと言っても並んでねえ。窓口にたかるインド人。こちらも強引に押し込んでいかないと永遠に自分の番はまわってこない。人気のチャイ屋みたいになっている。ダムダム駅ではきちんと並んでいたのにな。
自分の番を獲得して受付のお嬢さんに行き先と列車番号を書いた紙を見せる。「明日の便で」と言うと空きが無いとの返答だ。ウェイティングリスト(キャンセルが出しだい席が確保できる)にするかと訊かれて考えていると、外国人専用窓口に行けば席取れるかもよ、とお嬢さん。「僕はそいつを探していたんだ。どこにあるんだい?」「川の向こうよ。フェリーで近くまで行けるわ。」お嬢さんは場所を紙に書いてくれた。
川にはいくつかの桟橋があり、それぞれフェリーが運航している。どれに乗れば良いのか分からないので、そこらにいるインド先輩達にメモを見せて意見を伺う。できれば3人以上に尋ねたい。インド人は中国人と同様に、例え道を知らなくても「知らない」と答えるのを相手に申し訳ないと考えるらしく、とりあえず「向こうだ。問題ない。」と言う。
教えられた船に乗り、念のため船頭さんにも確認をして安心。無事対岸のそれっぽい場所へ到着。「ER」と書いてあるイースタンレイルウェイの大きなビルの外国人専用窓口へ。
まず窓口の机のどこかに置いてある申請用紙を取って記入。申請用紙には手書きで数字が書いてあり、番号の若い順で呼び出されるので自分の番がくるまで椅子に座って待機。という流れ。
ハウラー駅では売り切れだった3/18発プリ―行きスリーパークラスがここでは余裕で買えた。外国人用に前もって席をよけてあるのかしら。

切符を無事確保できたのでとぼとぼ歩いて帰ったが、どうもお腹の調子が悪化しているように思う。このまま下痢に発展しそうな予感。

ボコボコの警察車両
つづく
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以下その他の写真。





値切り交渉メモ
激しい値切りバトル中に「日本円で100円くらいなんだからそれで良くないっすか?大人気無いですよ。」と割り込んでくる学生風情に対しては「そういうこっちゃねぇんだよ。失せろクソガキ」と言うことにしています。

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