2023年6月1日木曜日

NPCハウラー狩り

ハウラー狩りとは、アステロイドベルトに現れるNPC採掘艦隊が採掘した鉱石を回収しに来る輸送艦(ハウラー)を狩ることです。
これら採掘系NPCは「♦ Bestower」の様に名前に♦を冠することからダイアモンドラットと呼ばれます。


【利益】

ハウラー狩りでは輸送艦が高確率でドロップするStrong Boxが主な収穫になります。
Strong Boxはそのまま売ることもできますが、開封すると派閥系採掘モジュールや派閥採掘ドローンのBPC、採掘艦スキン等が手に入ります。
スキンには高いものも含まれますが価値の低いものがほとんどです。

これは当りアイテムの1つで、現在350Mくらいで取引されています。

また、ハウラー狩りをすることで♦採掘隊によるアステロイド採掘を抑止する効果があります。
♦採掘艦はカーゴが一杯になると採掘を停止し、♦輸送艦によって鉱石が回収されるまで採掘を再開できません。アステロイドベルト採掘を嗜むプレイヤーにとって、ハウラー狩りはStrong Boxの取得とアステロイドベルト保全の2点で利益があります。

その他おまけとして、T2輸送艦とT2採掘艦の残骸をサルベージするとプレイヤーのT2艦の残骸と同様にT2サルベージ品(T2リグの材料)が手に入ります。T2♦艦の残骸1つのサルベージでヌルセクのレリックサイト1ハック分に相当するアイテムが期待でき、サルベージ失敗を除いて額は大よそ1~50Mの範囲です。(自己最高は53Mくらい)


【スタンディング】

♦NPCに攻撃すると、それらが所属する組織に対するスタンディングが減少します。
国家に対するスタンディングには影響しません。
友好(青で表示)または中立(白で表示)のスタンディングであれば問題ありませんが、敵対(赤で表示)するまでスタンディングが下がると攻撃部隊に先制攻撃されるようになります。
具体的にどうなるかと言うと、ベルトにワープ→♦採掘隊と鉢合わせ→♦攻撃部隊が襲来→ワープスクランブラー等の妨害及び高火力攻撃が叩き込まれる、となります。
しかしながら♦NPCへの攻撃によるスタンディングの低下は微々たるものなので、中立を維持するのは容易です。
画像でスタンディングが減少しているのは全て♦輸送艦の撃墜です。上昇は同NPC会社のレベル2セキュリティーミッション1回分です。


【♦ハウラーを狩る方法】

♦ハウラー(以下、輸送艦)はそれぞれの組織が所属する国家の輸送艦になっています。
例えば、カルダリ系のディープコアマイニング社はバッジャー(T1輸送艦)かバスタード(T2ディープスペーストランスポーター:DST)のどちらかです。
輸送艦の耐久値は高く設定されており、DSTともなるとかなりのDPSでないと撃墜するのに時間がかかります。また、輸送艦は攻撃されるとワープしようとするので、秒殺できる火力がない場合はワープ妨害が必須です。DSTはワープコア強度+2あるので3ポイント以上のワープ妨害が必要です。
輸送艦へ攻撃すると間もなく攻撃部隊が飛んで来ます。攻撃部隊はワープ妨害してくる高速タックラー、各種妨害攻撃を含むDPS(高火力攻撃)、ロジ(回復役)で編成され、これらを相手にするのは容易ではありませんし時間がかかります。
以上の理由で狩り方は「攻撃部隊が到着する前に撃墜する」と「攻撃部隊を十分引き離してから撃墜する」の2つが主な方法です。

方法1(十分なDPSがある時
Dスキャンで輸送艦を探して接近→ワープ妨害&攻撃して破壊→戦利品を回収、となります。
必要なDPSはT1輸送艦で550dps。こちらの攻撃属性と輸送艦のレジにもよりますが、これくらいが攻撃部隊到着までにT1輸送艦(バッジャーを除く)を破壊可能な最低火力になると思います。T2輸送艦をこの方法で仕留めるのは難しく、1500dpsでも足りないかもしれません。

方法2(DPSが足りない時
Dスキャンで輸送艦を探して接近→1発撃ち込んで退避→コンバットプローブで特定→輸送艦から攻撃部隊を十分引き離す→輸送艦を攻撃して破壊→戦利品を回収、となります。
輸送艦は攻撃を受けるとシステム内のセーフスポットにワープし、採掘隊と攻撃部隊を伴って待機モードになります。そこでコンバットプローブを使って輸送艦の位置を特定します。
輸送艦の近くには攻撃部隊がいるので、輸送艦から100km手前にワープします。そしてワープ中に輸送艦と同じグリッド内の安全な位置(理想は輸送艦から1000km以上)にブックマークを取ります。攻撃部隊で一番速いタックラーでも1500m/s未満(コンドールは1569m/sでした)なので、1600m/s以上の速度で移動し続けられればブックマークは不要ですが、ブックマークを取った方が安全です。
セーフスポットでは輸送艦と採掘隊は静止しており、攻撃部隊だけ追いかけてきます。輸送艦から攻撃部隊を十分引き離せたら輸送艦にワープして撃墜します。
待機中の輸送艦はワープ妨害をしなくても逃げませんが、絶対とは言い切れません。

攻撃部隊にフリゲート以外の船がいる場合、方法2は難しくなります。特に戦艦は射程が長く(300km離れていてもHitした)、速度も200m/s程度と遅いため輸送艦から十分な距離を引き離すのに時間がかかりすぎます。攻撃部隊に戦艦が含まれている場合は諦めた方が無難です。
システムのSSが低いほど大型の船で攻撃部隊が編成される確率が高くなります。SS1.0でもレイブン×10が飛んで来ることもありますが、ほとんどの場合フリゲート6~8隻くらいです。


【輸送艦Info】

発生条件と行動パターン
輸送艦が発生する条件はシステム内にアステロイドベルトがあることです。ゆえにジタやドディクシーなどのベルトの無いシステムには発生しません。
発生するタイミングは採掘隊が現れてから30~90分(正確には不明)くらい経ってからです。よってダウンタイム明け直後に発生していることはありません。たぶん
発生場所は、ステーションがあるシステムではステーションから出港し、採掘隊から鉱石をある程度回収したら入港します。ステーションがないシステムでは宇宙のどこかから飛んで来て、回収後どこかに飛んで行き消失します。基本的にはこうなりますが、ステーションがあるシステムでもどこか遠くへ消えていくことがあります。
採掘隊がいる限りこのサイクルが繰り返されますが、毎回同じ輸送艦が出てくるとは限りません。T1がT2になったりT2がT1になったりします。そもそも毎回違う輸送艦なのかもしれません。
古い情報には輸送艦を1隻撃墜するとダウンタイムまで再発生しないとあったりますが、少なくとも同じシステムで同じ組織の輸送艦を2隻撃墜したことが何度かあるので、現在は無限湧きになっているかもです。
鉱石資源を枯渇させるためにCCPによって採掘NPCが強化されていた時期とそれ以前と現在では設定が異なっている様に見えるので、現在の仕様を正確に理解しているプレイヤーは少ないと思われます。

輸送艦のレジスト
どの攻撃属性にするかで撃墜までの時間が変わります。Fitを考える時の参考にしてください。カルダリ系だけ硬いタイプのT1輸送艦になっています。FOB由来の輸送艦は♦ブラッドレイダーはアマーと、♦ガリスタスはカルダリと同じです。
各地域でどの企業が採掘隊を出してくるか決まっているものの、1つのシステムに複数の企業の採掘隊が発生していることもあるし、ミンマター領にアマー系企業がいたりと地元企業だけでなく他国系企業も発生する地域があります。

大雑把な説明は以上ですが、詳細を説明するともっと長文になってしまうので撮影してきました。

【Fit例】

ヘカテ
ハウラー狩りするならヘカテと言うくらい長きにわたりハウラー狩りの王として君臨しています。高速、高火力、拡張プローブランチャーを無理なく積める!nice!! 
火力を強化するならリグを火力系に統一し、ブラスターを偏光(Polarized)タイプにします。ハウラー狩りではタンクを多少強化したところで捕まれば終了します。ノータンクで火力に極振りするのが定石です。
ミドルスロットに空きがありますが、これはブラスターをオーバーロードすることを前提にあえてそうしています。ブラスターをオーバーロードするのはハイスロットですが、リグを除く全スロットに空きスロットが多いほどヒートダメージが軽減されます。(※熱の蓄積は変わりません)例えばPVPフリートのタックラーが燃え尽きやすいMWDを3サイクル4サイクルと余分に回せるように、ハイを全て空きスロットにする場合があります。謎の原理ですが、そういう仕様になっています。
このFitでブラスターをオーバーロードさせる時に、私はプローブランチャーをオフラインにします。オフラインにしたモジュールスロットも空きスロットと同様に熱ダメージを軽減するからです。

アルファ仕様コーモラント
アルファクローン用のハウラー狩りFitです。要オーバーロードですけどバッジャー以外のT1輸送艦なら方法1でギリギリ落とせます。T2輸送艦は時間がかかるしコンバットプローブを使うのに大掛かりなFitの換装をすることになるので、対T1輸送艦専用として使っています。
これにワープを高速にするリグを2つ追加できます。
DPSはカタリストの方が良いですが、カタリストでハイセクベルトを飛び回っていると堀師の皆様に余計な心的負荷をかけてしまうので、オシャレなコーモラントを選択しました。
フルスキルのアルファクローンであればMWDをY-T8 Compact、リグをBurst Aerator IとCollision Accelerator Iにするとわずかに火力が上がります。
これはその他のT1駆逐艦Fit例です。アルファクローンでもFit可能にしてあります。
ほぼHisecGankingDD T2Fitですね。
もっと火力が欲しい時は海軍駆逐艦も検討してください。
コンバットプローブを使う時は画像の様に、CPUを確保するために必要なだけモジュールをオフラインにします。船によっては拡張プローブランチャー以外全てオフラインにしてもCPUが足りないものがあるので、ロースロットにコプロセッサーを積んでCPUを強化してください。


【輸送艦を探しやすくするための設定】

最高の索敵ツールはDスキャンですが、目的に適した設定ができないとDスキャンを使いこなせません。Dスキャンに何が表示されるかはフィルターで決まりますが、デフォルトの設定は必要なものが入っていなかったり余計なものが多すぎたりするので、何をするにしても使い物になりません。
何に重きを置くかは人によるので自分にとって使いやすい(見やすい)設定を検討しましょう。

Dスキャンウインドウではフィルターの切り替えしかできません。
Dスキャンに何を表示させるかを決めるフィルター自体の設定はオーバービュー側でします。
オーバービューでNPCやプレーヤーの船、オブジェクト等の表示/非表示を個別に設定してセーブしたタブがDスキャンウインドウ側でもフィルターとして使えるようになります。フィルターの設定を変更するにもオーバービュー側でタブを設定しなおしてセーブする必要があります。面倒ですね。
ハウラー狩りで表示させたいものは、まず♦輸送艦です。他にも脅威になる♦NPCやFOB、スキャナプローブやプレイヤーの船など、必要な物だけを選別してその他は非表示にします。
セーブしたらDスキャン側のフィルターメニューに入っているか確認しましょう。

コンバットプローブを使う場合は、プローブスキャナウインドウにも♦輸送艦等の必要な物だけが映るフィルターを作り、邪魔なアノマリーや無用のシグネチャなどを非表示にしましょう。



【副業としてのハウラー狩り】

NPC輸送艦をいざ探そうとしてもなかなか見つからないこともありますが、ハイセクでDED巡りやセキュリティミッションをしたりPVPをしにローセクを徘徊中であっても、火力が足りていればですが、Dスキャンに♦輸送艦が映ったら狩ってみましょう。慣れれば発見から1~2分もあればT1輸送艦を仕留めて副収入をゲットできます。

2023年5月27日土曜日

副業について

副業とは本業ではない仕事を指すと思いますが、EVE Onlineで副業って何でしょうか?
やりたい事を浅く広くやっているだけの私にとってそもそも「本業などない」わけですが、ここでの副業は「何かのついでに短時間でできて、ある程度の利益が見込めるもの」とします。

当ブログの保管庫には書きかけで放置してある記事が大量にあり、投稿済みの記事より多かったりします。未完の理由としては「書いている途中で飽きた」が半分。その他、公開すると私にとって不利益になると思われるものや、乱獲によって利益がガタ落ちする可能性が高いものなど理由は様々です。この度あらためてこれら未完の記事に目を通したところ、いくつか使えそうなものがあったので「副業」の範疇に入る内容に絞り込んで書き直してみようと思います。


【10分以内にできる事】

これはまず手始めにということで、投稿済みの初歩的な金策手段の応用合体技の様なものです。
ログインからログアウトまで10分以内にできる事は意外とあります。
ここでは私がたまにしかログインしないハイセクの僻地に滞在中のアルファクローンでやっている事をそのまま書きます。
使うのはこのヘロンです。
出航してシグネチャをスキャンし、データサイト(ゴーストサイトを含む)とDED1と2以外は無視します。
無ければゲートをジャンプせず即入港してログアウトですが、これらのサイトが溜まりやすいシステムを選んでいるので発見率は結構高めです。

数年前に新素材が追加されて以来、ハイセクデータサイトからの利益が爆増しました。
現在は控えめな価格に落ちていますが、これらが複数ドロップするので結構なお値段ですよね?
地域によってドロップするものが決まっているわけですが、これらの中でも安定して需要が高いCVが高値を維持し続けています。なのでデータサイトを狙うならCVがドロップする地域がオススメです。
これらがドロップすると1ハックあたり10~50Mくらいになります。これまでの最高額は80Mくらいでした。ハイセクのデータサイトですよ?
※2023.6.12 追記:これらは国家間戦争の各派閥LPストアで1M+600LPと交換できるようになるので、高くても1.6M程度で取引さるれると思います。
ゴーストサイトについては以前の三分の1くらいに価値が落ちていますが、それでも1ハックで5~10Mくらいになるので悪くないと思います。

DED1と2は低DPS&低タンクでもサイトの仕組みと戦い方を理解していれば数分(サイトによって10分程度かかるものも)で攻略できるので、時間あたりの利益が最も高いハイセクDEDになります。
何も手に入らないこともありますがドロップ率は割と高く、30~150Mくらいの収穫を十分期待できます。
これらはDED3や4由来のアイテムと比べて供給量が少ないため、Type-BやType-Cにもかかわらず安定して高額で取引されています。

以上、まとまった時間がとれないけどログインしたい気分の時にオススメの方法その1です。他にも組み合わせ可能なものがいくつかあるので、それらを加えるとデータサイトやDEDがなくても即終了することなく10~100Mくらいの何らかの収穫を7割くらいの確率で手にできます。
あなたがお持ちのアカウントで招待リンクを取得(https://www.eveonline.com/ja/recruit)すればデータサイトとDED1,2のためのスキルを備えた新規アルファクローンを即作成できるので、1アカウント作ってみてください。
私はこのアルファクローンでNPCハウラー狩りもしますが、それについては別記事にしようと思います。


【PI】

惑星開発(Planetary Interaction)です。
PIは設定しておけば自動で惑星資源が生産される半不労所得の様なものですが、私にとって鉱石採掘並みに手間がかかって、かつ興味のないものなので「副業」の範疇から外れます。
とはいえ、EVE Onlineで副業として最初に上がるのがPIだろうということで、「副業」に近づけた方法を書いてみようと思います。
※PIの基本についてはWIKI等で調べてください。またゲーム内でほぼ不労所得と言えるR&Dはとうの昔に下方修正され、現在はやるだけ無駄なので無かったことにします。(https://wiki.eveuniversity.org/Datacore_farming

PIに最も適した環境は資源の埋蔵量が非常に多いワームホールスペース(特にC1)ですが、そうなるとガチPIになるのでここでは省き、ソロプレイヤーで副業となり得るのはハイセクとローセク&ヌルセクという前提で話しを進めていきます。
副業として取得するPI関係のスキルレベルは4が上限くらいに考えてください。

ハイセク
惑星で生産されたPI品を税関に打ち上げる時に税金を取られますが、ハイセクでは税関の所有者(プレイヤー)が設定した%の税金にNPCからの10%がプラスされます。PI品を生産するコストは微々たるものなので、税金でいくら持って行かれるかがPIでの儲けに大きく関係します。
PIでは惑星から直で抽出できる原材料(R0)から、工場でP1→P2→P3→P4とより高グレードの素材に加工していきます。P3とP4はR0抽出から完成までの行程を1つの惑星で完結できない(プラズマ惑星は単体でP3のロボット工学:Robotics まで加工可能)ので、R0をP1に加工して打ち上げ→工場施設に特化した惑星に打ち下ろし→目的のアイテムに加工して打ち上げ、とするのが無理のないやり方だと思います。つまり高グレード品を作ろうとすると2回の打ち上げと1回の打ち下ろしをすることになり、ハイセクでは3回も高率課税を受けるので割に合わなくなってしまいます。
(※打ち下ろしの税金は打ち上げ時の半額)
ということで、ハイセクではなるべく課税率が低い&高値になりそうなP1もしくはP2の加工ができる一回の打ち上げで済む惑星を見つけることから始まります。
ハイセクでPIを続けるコツは誰に質問しても答えは同じだと思いますが、エキストラクターの設定を長期にして可能な限り手間を省くのが最善の選択です。高効率で利益を上げようとすると毎日10~20分もかけて手を加えないと回らなくなってストレスが溜まります。
加えて、PI品はまとまった量になると輸送が困難になるほど体積が大きくなってしまうので、ハイセクに限らずPIをオススメできない理由です。
以上、副業としてのハイセクPI術をまとめると、良い感じの惑星を見つけてP1を生産(P2は面倒)し週1くらいでエキストラクターの再設定および製品の打ち上げと回収を行います。付け加えると、税関の保管庫は大きめなので何回か分の打ち上げで限界付近まで貯まってから回収したり、商都等への輸送をフレイターの積載量を基準に十分な体積になったら一括して輸送契約で運んでもらうなど、全て自力でやってしまおうと考えない方が良いかもです。
※所有者が宣戦布告されて税関が攻撃されている(タイマーが作動している)のを発見したら速やかにPI品を回収してください。税関に入っているアイテムは税関と共に破壊されます。

ローセク
ローセクみたいな危ないところでエピタル飛ばしてたら即死だろうと思われるかもしれませんが、PVPしない派のソロプレイヤーがPIを営んでいるのを結構見かけます。
ジャンプフィラメントが導入されて以来、ローセクとヌルセクで頻発していたゲートキャンプは壊滅状態になり、飛び交っていたPVPerも希少になりました。FW(国家間戦争: Faction Warfare)の仕様変更に伴いある程度活気を取り戻したものの、おおよそFW地帯に限られます。場所を選んで危険を理解していればまず撃ち落とされることはありません。
惑星資源はハイセクと比べて豊富にあり、税金も控えめに設定していることが多く、そもそもNPC税がないので利益率が高くなります。
ローセクにはソロプレイヤーに友好的な勢力が多い地域があり、Jita価格よりチョイ安くらいの値段で買取をしてくれたりします。私もローセクでガスを吸っていた時によく声をかけられました。完全ソロプレイを貫く私は全ての提案を拒否してきましたが、騙して狩ってやろうというプレイヤーよりも善意と利益の両方で取引を持ち掛けられる方が多かった印象です。その手の交渉が億劫でなければ、ガスを吸いながら片手間でPIの設定をしてPI品やガスの買取も現地でしてもらえる快適環境の構築が可能です。前述した「10分以内にできる事」もローセクにおいて額が跳ね上がりますので、合わせてやると知らぬ間にバカにならない額の現金が財布に入っているでしょう。
悠々自適なローセクライフも悪くありません。現地勢力と親交が深まればPVPフリートに誘われたりで楽しみの幅も広がるかもです。
話をPIに戻します。
完全ソロでローセクPIを副業で営む時の一つの手段として、ナノマシンリペアペースト:Nanite Repair Paste(以下ペースト)の製造を提案します。ペーストは100%PI品から作られます。PI品は嵩張りますがペーストは非常に小さく(0.01 m3)単価が高いので膨大なPI品を極小サイズにしてフリゲートでも大量輸送できますし、FW地帯等のローセクマーケットバフに卸せば割高でもそこそこ売れるのでお勧めです。
また、比較的安全にFW地帯でPIを営む方法としてFWに参加する手もあります。参加した国家のFW後衛システムは敵対勢力の侵入が少なく、所属勢力のプレイヤーは仕様上友好関係にあるので交通量が少ないシステムであればほぼノーリスクで活動できます。
私は2か月ほど3つのアルファクローンでカルダリ、ガレンテ、ミンマター軍にそれぞれ参加しました。PVPしかしませんでしたがそれを元にPI環境を推測すると、カルダリ軍は参加数が多いものの有象無象の集団で味方であっても信用できないプレイヤーが多い印象だが後衛システムは広大。ガレンテ軍は劣勢を糧に頑張っていて好印象であるものの後衛システムが少ない。ミンマター軍は誠実なプレイヤー率が最も高く新規参入プレイヤーへの支援が手厚い。後衛システムも多く、取引量の多いローセクマーケットハブやハイセクのへク(Hek)がミンマター領にあるので割高での販売が容易。アマー軍に参加するアルファクローンをつくる前にFW活動に満足したのでアマーの事情は分かりませんが、お勧めはミンマター軍です。
ミンマター軍については下記を参照。

ヌルセク
ソロPI可能なヌルはNPCヌルに限られます。
惑星資源はSSが低いほど豊かになる傾向にあるので、ローセクよりさらに豊富です。
状況としてはローセクからFWを引いた感じでしょうか。
現地勢力との買取交渉はローより敷居が高いと思われます。
PI品のハイセク商都への輸送はハイセク直のワームホール経由が無難です。


今回は以上です。
次回からハウラー狩りとマーケット取引についてそれぞれ書くつもりです。
他にもあったら追加します。
あと、副業ではありませんがハウラー狩りと関係するので、ハイセク掘師の嗜みとしてのFOB攻略を番外編として書きます。

2023年5月7日日曜日

EVE Online 20th 記念イべント

どうもはじめまして。
モバトラ買ってきてとお願いしたらマグパイ買ってくるタイプの夫にお帰りなさいのキスをする新妻役のJitaの穴と申します。

イベントの戦闘サイトが難しくて初心者お断りな感じなので、今回はハイセクの戦闘サイト攻略について書きます。
データサイトについてはハイセクのみならず、ロー、ヌル、ワームホールスペース、ポチベンも同様にプローブスキャンでサイトを特定してハッキングするだけで、特殊な仕様やPVEの要素は皆無になっていますから省略します。


【イベントに参加する】

イベントに参加するのにSoCTとGuriのどちらにつくかを選択するわけですが、イベントタスクの報酬は同じになっているので好みで選んで良いと思います。

SoCT (Society of Conscious Thought)はジョビアン系の組織です。https://wiki.eveuniversity.org/Society_of_Conscious_Thought

Guri (Guri Malakim pirate cooperative)
海賊派閥の協同組合みたいなものです。

選択した反対勢力のサイトを攻略することでのみポイントが与えられますが、選択した勢力のサイトも攻略できるし戦利品も手に入ります。スタンディングにも影響しません。いずれも敵性NPCとしてガンガン攻撃してきます。選んだからといって味方になるわけではありません。
選択しなくてもサイトは攻略できます。違いはポイントがもらえないだけです。タスク報酬に興味がなければ無視してOKです。


【戦闘サイトの戦利品】

ハイセクの戦闘サイトのみに限定したキャラクター(SoCTを選択)で、イベントタスクが丁度完了した時点での戦利品一覧です。(スキルトレーニング促進のブースターを2つ使用済みです)
これが多いか少ないかは分かりません。1サイトあたりのドロップの当りハズレの差が非常に大きく、平均値を把握できていません。
感覚で書くと、Guriサイトで20~30M+バウンティー6.5M、SoCTサイトで10~20M(バウンティー収入無し)。これくらいが当たりドロップ無しの場合の平均値かなと思います。
収穫の期待値に開きがあるためGuriサイトは奪い合いになることが多いですが、SoCTサイトは既に不人気です。
個人的にはisk云々よりも、SoCTサイト内が白く発光するガス雲で満たされていて眩しすぎるだけでなくエデンコムのビリビリ攻撃が合わさり視覚を介して脳に作用した結果、めまいと頭痛と吐き気でガチで3時間寝込み、そのまま眠って翌朝目覚めたら治ってましたが二度と入るまいと誓いました。
追記:修正が入りガス雲の大部分が削除されました。

現時点で推定価格が反映されていないイベント限定ブースター等のアイテムがあります。また、今回のイベント以前から存在するアイテムの一部もESIの不具合か何かの影響で推定価格が0の物もあるようです。その分合計額が増えるかもしれませんが、これらは大量に供給されることになりそうなので、低グレートのブースターは二束三文になり高値のスキンも値崩れすると思われます。よって、現時点の推定額はあまりあてになりません。

例えば、これは現状での最高額に相当すると思われる当りドロップですが、Jitaでは売りが殺到して最安270Mで売られています。レアドロップぽいですがイベントサイトで割と手に入るのかも?
憶測ですが、最高額ドロップはアパレルスキンになるかもしれません。ドロップには過去のカプセラデイ限定アパレルスキンが入っているクレートが混ざっていることがあります。今のところ新しめでタダ同然の物ばかりしか手に入れていませんが、もしコレクター垂涎の初期スキンが出れば数十ビリオンで売れるかも?


【戦闘サイトのNPC情報】

イベント戦闘サイトのNPCは多種の妨害攻撃をしてきます。
ワープスクランブラー、ワープディスラプター、ステイシスウェビファイアー、エナジーニュートライザー、ECMジャマー、ターゲットペインターが複数同時に叩き込まれますが、どのNPCが何をしてくるかは文章にすると長くなるので動画投稿サイト等で誰かがUPしている攻略動画を検索してください。
ここでは主に攻撃属性とレジについての情報を扱います。

Guriではガリスタスとエンジェル混在でスポーンします。
第1~2ウェーブではフリーゲートから巡洋戦艦が様々な構成で現れます。グリフィン×7、トルネード×2の様に偏った部隊編成になることがあります。
第3ウェーブで戦艦が4~6くらい?のフリゲートを連れて飛んできます。
ボス戦艦のみが戦利品をドロップし、戦艦撃墜で残りのNPCは逃げていきます。
戦艦はラトルスネークかマカリエルのどちらか一隻です。


ガリスタス、エンジェルともにレジの傾向は一貫しているので最適な攻撃属性はEMかサーマルでしょうか?
体感ではどの属性を選択しても大差はないようです。私はハイセクではケルベロスを使ったのでキネティック一択でしたが特に問題はありませんでした。
NPCの火力はエンジェルが高めに設定されています。エンジェルづくしの編成でスポーンした場合は素のEMレジが弱い船だと危ないので、特に初戦は十分なEMレジ(50%以上)で挑んでください。


SoCTはエデンコム、コンコード、SoCTが混在でスポーンします。
第1~2ウェーブではフリーゲートから巡洋戦艦が様々な構成で現れます。
第3ウェーブで戦艦が4~6くらい?のフリゲートや駆逐艦を連れて飛んできます。
ボス戦艦のみが戦利品をドロップし、戦艦撃墜で残りのNPCは逃げていきます。
戦艦はプラクシス一隻です。


SoCTのレジは全属性均等です。エデンコムはEMとサーマルが弱めですが、どの攻撃属性でも問題ないと思います。
NPCの火力はEMが強めです。エデンコムに攻撃属性が表示されていませんが、おそらくEM強、キネティック中くらいの設定になっていると思います。戦艦は特にEM寄りなので、Fitを組む際はGuriと同様にEMレジに気をつけてください。

GuriとSoCTの行動パターンについて。
スポーンする距離はおおよそ20~60kmと離れた位置にワープアウトしてきますが、フリゲートで2000m/s超、戦艦でも1100m/sとか速めの速度で接近してきます。近くに来ると低速でオービットし始めます。
遠くに離れようとするNPCはおらず、15km未満の距離をキープするように行動します。一番離れるのがギラで、ガレンテweb(Federation Navy Stasis Webifier)がギリギリ届かない14kmです。
戦艦ではプラクシスが3km7kmをキープしようとするのは確認しましたが、Guriの戦艦は全てベタ付けにして撃墜したのでラトルとマカリエルがどれくらいの距離をオービットしてくるか分かりません。たぶんマカリエルは10km以内、ラトルは遠めな印象ですが15km以遠には行こうとしないはず。自信ないですけど。根拠としては接近した時に戦艦が軌道を変えようとするおおよその距離。ヘビーアサルトミサイルランチャー装備でProp無しのナイトホークを何度か見たことです。


【お勧め?の船】

今回のイベントの戦闘サイトに適した船はあまりありませんが、対プレイヤーを考慮しなければ必要十分なタンクと火力を確保できる船は多いので、その中でも入門艦としてFit総額をできるだけ抑えたものを2つ載せておきます。
止まったまま撃っているだけで攻略できるであろう十分なスペックになっていると思いますが、実際に検証していないので落とされても責任は持てません。不安な場合はFitを強化してください。

サイクロン
武器はヘビーアサルトミサイルランチャーが無難な選択です。
使用するミサイルの属性は各自で選択してください。
レイジ弾のみにしていますが駆逐艦とフリゲートにダメージが通りにくいので、ノーマル弾や海軍弾も持っていった方が良いと思います。
画像のDPSはドローンを引いた値です。イベントNPCはドローンを最優先ターゲットにする傾向が非常に強くまともな火力として使えません。ドローンに強烈なバフが入るギラでも気をつけていないと潰されると思います。使い道としては最終局面での対戦艦用として。また、あえてNPCにドローンを攻撃させ、落とされる前に引っ込めるを繰り返すことで被ダメを散らすデコイとして。逃げたい時のワープ妨害外しとして犠牲になってもらうこともできます。うまく扱えばベスパⅡやホーネットⅡを撃墜されることはありませんが、自信がなければ割り切って、潰されることを前提にホーネットⅠを10機積んでいってタンクが厳しくなりそうな時に一機ずつ出して盾になっていただくという手もあります。
トラクタービームはボスの残骸を引き寄せるために使います。低価格を前提としているので速度系モジュールが入る余地はありませんでした。そのままでは戦利品の回収に時間がかかることがあるので結構便利だと思います。なくても構いません。
シールドブースターを回しっぱなしにしなければニュートされても十分キャパシタが持つと思いますが、Fitの変更例として、強化するなら予算を上げて派閥バッテリーにするか、DPSを妥協してバリスティックコントロールを1つフラックスコイルにするか。いずれにしても強めのニュートにさらされるためFitシミュレーターでキャパシタが50%以上で安定するのを目指します。
パワーグリッドやCPUが足りないならトラクタービームを外し、それでも足りなければシールドブーストアンプをメタ品にしたりバリスティックコントロールを1つ外してCPUやパワーグリッド強化に充てます。3%オーバーまでならインプラントで解決することも検討しましょう。
巡洋艦以上の敵に対してレイジ弾で500DPSあればなんとかなると思われますが、なるべく高火力を目指してください。

ドレイク
サイクロンと被る説明は省略します。
キャパシタが尽きてもトラクタービーム以外は全て機能するパッシブシールドタンクです。
シールドパワーリレーを1つバリスティックコントロールにすると火力を高めつつ十分なタンクを維持できる(フルスキルで190hp/s)と思いますが、シールド回復量が耐えられる下限付近になって不安があるのでタンク優先にしています。
スペックが足りているか調べる安全で確実な方法は、モバデポと予備のバリコンとパワーリレーを1つずつ持って行き、戦闘しながらパワーリレーとバリコンを交換してみてどこまでタンクを削れるか検証します。ピンチの時はシールド残量が25%を切る前にロースロットを全てパワーリレーにしてください。余裕でタンクできるはずです。十分チャージできたらバリコンに。厳しくなったらパワーリレーに。また、モバイルデポはモジュールの換装だけでなくドローンベイにドローンを追加及び交換することもできるので、予備のドローンも持って行くと安心です。
モバイルデポの注意点として、モバデポを船のカーゴから外にドラッグアンドドロップすれば自動で起動開始しますが、使用可能になるまで1分かかります。また、Fitの換装はモバデポから3000m以内にいないとできません。離れるといざという時に間に合わなくなります。あとプレイヤーにモバデポを撃たれてダメージが蓄積すると使用不能になります。回収して再起動すれば再使用できますが、起動中は脆弱で撃たれると破壊されます。さらに言うとバンプ(体当たり)でモバデポ圏外にはじかれることもあります。そこまでしてくるプレイヤーはそうそういませんが念のため。


【対プレイヤー用の参考?Fit】

対プレイヤーといってもPVPではなくハイセクイベントサイトで高スペック艦相手に押し負けないためのFitです。

ケルベロス
まだ使うかもしれなので詳細は伏せます。
弾はスコージレイジのみを使用。ドローンはホーネットⅡ。
これとミッドグレードのクリスタルインプラントセットです。その他のスロットにはこのFitとは無関係のインプラントがささっている使いまわしのジャンプクローンですが、それでも高スペック艦に乗ったベテラン相手に勝負できると考えたのでそのままにしました。
テングやロキ、ナイトホーク、スレイプニル、ドレカヴァク、ギラなど最多で5人編成のフリートを相手に勝負しましたが今のところ無敗です。戦艦を先に落とされたこともドロップを取られたこともありません。ハイセクでは、ですけど。


最後に攻略とは関係ありませんが、ニューエデンストアに0PLEXで購入できる5万スキルポイントがあります。無料なので取り忘れのないように。

2023年2月17日金曜日

もっと具体的なスキャンとハックのコツ

スキャンとハッキングの基本について『探検のすゝめ〈初級編〉スキャンとハックのコツ』で書いたつもりだったのですが、正しく理解している人が意外と少ないようなので、ちゃんと具体的に説明しようと思います。

基本を理解していないとどうなるかと言うと、プローブスキャンで1~3回余計にスキャンしたり、余裕で成功できるパターンのハッキングで簡単に失敗したりします。その結果、上手くいかないのはキャラクターのスキルや船の性能が低いからだと勘違いし、高価な装備や船に頼りがちになります。
最高レベルの船を用意して、やっていることがアルファクローンが乗った数ミリオンのT1フリゲートと同じなのはナンセンスです。


【スキャンの基本その1】

まず未スキャンのシグネチャに一回目のスキャンをする時、どこにプローブフォーメーションの中心を合わせるか見てみましょう。下の画像で2つのシグネチャがありますが、この配置であれば両方を一度に絞り込めます。

正解は次の画像です。この時プローブの大きさが8AUになっている事にも注目してください。

スキャン結果は↓になり、2つのシグネチャを点に絞り込めました。
一回目のスキャンでプローブフォーメーションの中心を合わせるのは、シグネチャの中心ではなく、シグネチャから近い天体です。ここではシグネチャから近い天体が太陽付近とその右下にありますから、どちらに合わせても、もしくは中間に中心を合わせても構いません。確率的には天体の数が多い太陽付近が良いかなと思ったので、ここでは太陽にスキャンの中心を合わせました。
一回目のスキャンの中心をシグネチャではなく天体に合わせる理由として「シグネチャが示すサイトやワームホールは天体から4AU以内に発生する」があります。
高レベルのサイトやワームホールは最大で8AU離れていることもありますが、プローブの大きさを8AUにすることで範囲内に収まります。
一回目のスキャンは、シグネチャから近い天体にプローブフォーメーションの中心を合わせる
これがプローブスキャンの基本その1です。


【二回目以降のスキャン】

スキャン結果は大きく5つに分かれます。
曖昧)球<円<スプリット<点<100%(正確

曖昧な順に球から見ていきましょう。
スキャン結果がこうなったら、次にスキャンの中心をどこに置くべきか?
結果が球になったのは8つのプローブの内1つだけがシグネチャを捕捉できていることを示しています。つまり、シグネチャの赤い球の範囲でプローブが1つだけ重なっている領域にサイトがあります。画像ではプローブフォーメーションの上部ですね。
よって、次のスキャンは↓です。

次に結果が円の場合を見てみましょう。
これは分かり難いですが、左が上から見た時、右が横から見た時です。
スキャン結果が円になっているのは、2つのプローブでシグネチャが捕捉されていることを示しています。サイトは2つのプローブが重なっている領域で円の円周から近い位置にありますよ、という意味です。
3Dでゆっくり動かさないと見えにくいですが、シグネチャの円周付近かつプローブが2つ重なっている領域を探してみましょう。この時、該当する範囲は常にプローブフォーメーションの中心から最も遠い円周上にあります。その他の範囲は全て3つ以上のプローブが重なっていることを確認してください。

よって、次のスキャン範囲は下の画像が正解です。
2つのプローブだけが円と重なっていたおおよその範囲を覚えておき、その範囲が次のスキャンでフォーメーションの中央部(全てのプローブが重なった領域)に入る様にフォーメーションの大きさと位置を合わせるのがベストです。

続きまして、スプリットを見てみましょう。
こちらも円と同様に角度を変えながら見ないと分かり難いので、実際に自分で確認してください。
二つに分裂したスプリット状の結果は3つのプローブがシグネチャを捕捉していることを示しています。
こちらも同じく、常にフォーメーションの中心から遠い方だけ3つのプローブと重なっています。
そして、次のスキャン範囲は↓になります。
フォーメーションの中心は線の端の〇に合わせれば良いです。
フォーメーションの範囲はシグネチャの半分が入っていれば十分です。

最後に点。
4つ以上のプローブで捕捉した状態を示しています。
この場合は素直に点にフォーメーションの中心を合わせます。
そしてフォーメーションの大きさを二段階下げます。一段飛ばしです。
しかしながら、スキャン難度が高いシグネチャはぶれやすく、球、円、スプリットになることがよくあります。そういう時は一段ずつ確実にスキャンした方が特定が速いかもしれません。

以上を踏まえて各パターンを撮影しました。
今回使ったキャラクターはアルファクローンです。
スキャンスキルで初期状態より高くなっているのは、スキャン結果のぶれを抑えるスキルとスキャン時間短縮のスキルを各1レベル分、ミンマターフリゲートがレベル3になっています。

FitはキャリアミッションやAirのタスク報酬でもらった物を使いつつ、探索用として基本となる最安値くらいの推定価格1.3M相当の構成にしてあります。
スキャン強度が76あるので、スリーパーキャッシュ等の特別なサイト以外は全て特定できます。



【ハッキングの基本】

ハッキングは低スキルに低スペックのFitだと限界があり「高レベルのハックはフルスキルとT2アナライザーがないと無理」と思われるかもですが、基本を理解しているだけでスピードと成功率が飛躍的に上がります。ある程度経験を積めば初期スキルで最高難度のハックをぼちぼち攻略できてしまいます。

まず最初のマス(ノード)をクリックする前に考えることはコアがどこにあるかです。
以前は素直に開始地点から遠い端の方にあることが多かったですが、Dr. Whoのイベントあたりから妙な位置にあることが増えました。
とは言っても、開始地点が端であればコアが近くにないと言って良いと思います。
マスの配置によって微妙にずれたりしますが、画像の様な配置であれば開始位置から遠い青線で囲ったあたりにコアがあることが多いです。
例外として開始位置が端でない場合、開始位置の近くにコアがある確率が高くなります。

ハッキングはコアの位置に見当をつけて、そこまでを安全かつ最短になる経路で可能な限り直行するのが最善です。高難度のハッキングほど防衛サブシステムが出ると迂回したくなりますがサブシステムの数と強さが増しているので、迂回して余分にマスを開けると防衛サブシステムを増やして詰みになる確率が高いです。それよりも耐えられるうちはダメージを受けても押し通った方がリスクは低いと思います。迂回は突破不可になった場合か、序盤の通行可能な経路が十分ある状態に限るのが賢明です。
特に、自身とコア以外の耐久値を増やし続ける復元ノードと、アナライザーのウイルス強度(攻撃力)を下げるウイルスサプレッサーは即破壊しておかないと容易に詰んでしまいます。

ルートを決定する際に最も重要な1つの法則があります。
6つのマスで囲まれた画像赤丸のマスは安全地帯です。なるべくこの安全地帯を通る最短ルートを構築しましょう。

画像の赤点は全て安全地帯です。
ただし、安全地帯にもサブシステムやコアがあることがあります。コアであれば問題ないですがサブシステムがあるかもしれないのに安全地帯とは?

安全地帯にサブシステムがある場合、その周囲6マスのどれかに確定でコアがあります。
・安全地帯は基本安全
・安全地帯にコアがあることがある
・安全地帯にサブシステムがあれば周囲に確定でコアがある。
つまり安全地帯を優先して開けていくことで、コアの位置を安全かつより正確に特定できます。

以上を踏まえて、スキャンの撮影に使ったアルファキャラクターで最高難度のハックをどれくらい成功できるか試してみました。
ハッキングスキルは初期のレベル1、T1アナライザーのみ、強化リグ及びインプラント無し。T1探索フリゲートのボーナスでウイルス強度に+5されているのが唯一の強化ポイントです。

今回のハッキングはストラクチャハッキングにしました。
肩慣らしにライタルとアサノア、本番はソティヨです。
ちなみにソティヨのハッキングは現状ではハッキングサイトでの最高難度になるレッドハックより一段上のスーパーレッドになっています。
ストラクチャハッキングについては『どうでもいいはなし(ストラクチャ・ハッキング』を読んでください。
ストラクチャハッキングは一度成功すると同じストラクチャに再ハック可能になるまでしばらく時間がかかります。よって撮影では成功が確定した時も完了させずに中断しています。



スキャンとハックのコツは以上です。
まずは基本に忠実に。初めは時間がかかると思いますが、確認しながらやって十分理解できれば間もなくスピードと正確さが身に付くと思います。
これ以降はタイトルと関係ありません。
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【探索用Fitをどう考えるか】

Fitはハッキングサイトの攻略に限定しても、そのバリエーションは数えきれない程あります。ターゲットにするサイト、場所、個人の技量や好みでFitの方向性が大きく変わるため、そいういう意味でFitに「これが正解」は存在しません。
ゆえに「求めている性能になっていれば正解」と言えなくもないですが、希望する予算と所持スキルの範囲で最善のものができたと思い込んでいるだけで、より高性能かつ低価格が可能な、いわゆるクソFitが大量に存在するのも探索用Fitの特徴です。

ここでは私個人の好みと偏見で、2つのFit例に対して重箱の隅をつつく様なことを書いてみようと思います。そういう考え方もあるのだな、程度に受け取ってください。人によってはムカムカしてくる内容になっているかもしれません。そういう時は途中で読むのを止めてください。

まずはFitシミュレーターにデフォルトで保存されているCCPオススメ探検Fitについて。
無難な構成で、T1のノーマルモジュールと同じかより安く買えることが多いメタモジュールをキッチリ使っている。当ブログでも初期探検Fitとしてほとんど同じものを掲載しています。が、気になるのはやはりサルベージャーとドローン。いらねぇ。
CCPの意図としては、しばらく前に実装されたエアー・キャリア・プログラムにサルベージのタスクがあるからだと思います。探検ついでにハイセクのアステロイドベルトや低レベルのコンバットサイトとかでNPCを撃墜してサルベージしましょうね。デイリータスクでスキルポイントも貰えるし。ということでしょうか。
何の問題もないし全然アリなんですが、あえて言い掛かりをつけると探検用のテンプレFitとしては無い方が良いように思います。普通のハッキングサイトを攻略するのにサルベージャーとドローンが必要なのだと勘違いしかねないから。

これはZキルボードから発掘したクソFitのヘロンで、ワームホールスペースで撃墜されました。
オートキャノンとドローンは何に使うのか不明なので置いておいて、最初に目が行くのはシグナルアンプでしょうか。シグナルアンプはロックオン可能な数と距離とロックオンスピードおよびセンサー強度を増加させます。ターゲティング性能を広く底上げしてくれるモジュールですが、プローブスキャンやハッキングとは関係ありません。このモジュールを選択した目的は何でしょうか?
これはおそらくカーゴスキャナーの補助です。より遠く、より多くのコンテナをロックオンしたいっていう。
センサー強度を上げることでコンバットプローブに特定されにくくなる効果がありますが、この程度の強化ではあまり意味がないように思います。隣にFitした棘付きボールみたいなモジュールの副作用で邪魔されているし、マイクロワープドライブ起動中になるとSigがばかでかくなるしで意図していないと思われます。(船の当たり判定範囲(Sig)が広がる→特定されやすくなる)
この方向性が良いかはさておき、より高性能のFitを考えてみます。
オートキャノンとドローンは意図が分からなかったので外しました。
シグナルアンプ→オートターゲティングシステム
シグナルアンプは最大ロック数+1(T2は+2)なのに対し、オートターゲティングは+2(T2は+3)です。オートキャノンがあったスロットに2個積んで、ロック数が5→8に増えました。最大ロック数を上げるスキルが十分あれば8つまでロックオンできます。
オートターゲティングはアクティブモジュールですが、ロックオン数へのボーナスは起動していない状態でも適用されるので実質パッシブモジュールとして機能します。

センサーブースター
シグナルアンプを外すことで失われたターゲティング距離は、センサーブースターにターゲティングレンジスクリプトを突っ込むことで53.91m→66.84mまで延びています。(距離はスキルによって前後します)
ついでに、延長したターゲティング距離を活かせるように射程の長いカーゴスキャナーに交換しました。

レンジファインディングアレイ→グラビティキャパシタアップグレード
スキャン強度強化のアレイを外すことで失われたプローブの強度ですが、不要のリグを外してスキャン強度のリグ×2にすることでより強くなっています。

慣性スタビライザー→ナノファイバー
長距離のカーゴスキャンを意識しているFitだったので、コンテナまでの移動も長距離になると想定されていると考えました。長距離の移動はナノファイバーの方が高速です。ナノ×2にすることでさらに高速になりました。

これでハッキングサイト攻略における全ての性能で上を行くFitがやや低価格で実現しました。私が使用者の意図を全て汲み取れていたら、ですが。


【ベテラン探検家がカーゴスキャナーを使わない理由】

私が乗るとしたら、と前置きが必要ですが、先のFitは私が手を加えたものも含めてクソFitです。カーゴスキャンに重きを置いたことが致命的な要因になります。

カーゴスキャナーは価値の高いコンテナを選別して、時間あたりの利益を最大化するためにFitされることがほとんどですが、ハッキングサイトを高速で攻略する能力と知識があるプレイヤーにとっては邪魔なモジュールにすぎません。使用する価値があるのは時間制限のあるゴーストサイトだけです。
「価値の高いコンテナだけハックして他を無視した方が手当たり次第に全部ハックするより効率良いだろ」と思われるかもしれませんが、それはあなたが下手だからです。
下手なのはダメだと言っているのではないです。何も悪くありません。自分がやりたい様にやっていて、それが楽しい。それが全てです。他人がどうこう言うことではありません。上を目指すなら考え方が間違っているというだけです。

カーゴスキャンをする方が高効率なのはハッキングスピードが遅い駆け出しの時期だけで、そこそこのスピードハックができるようになると、サイト内やシステム間の移動、プローブスキャンにかかる時間を短縮する方が高効率になります。そうなってくるとFitを高速化する際にカーゴスキャナーが入るスロットはありません。特に危険地帯では護身や戦闘の能力もFitに組み込んだりと、単純な高速化だけではないFitの方がプレイヤー次第ですが効率が良くなります。つまりカーゴスキャナーは論外です。

また、価値の高いコンテナだけ摘み食いすることを「チェリーピック」と呼びます。熟れたサクランボだけもぎっていく行為です。これは同じエリアで活動中の競合プレイヤーを妨害する効果があります。自分が食い散らかしたサイトを放置しておくと他者に余計な手間をかけさせることになるので「間接的に自身の効率が上がる」と考えます。が、これは三流以下の考え方です。二流になるとどう考えるかと言うと、無価値のコンテナもハックしてサイトを完了させ、サイトを再生成していった方が良いとなります。
これは公表されていない情報なので正確とは言い切れませんが、経験からの理解では消失したサイトはエリア内で間もなく再生成されます。「エリア内」の範囲はサイトによって違ってきますが、通常のレリックやデータサイトの場合は「ヌルのガリスタスNPCが発生する全域」とか「同クラスのワームホールスペース全域」とかの範囲です。その範囲でサイトの絶対数が指定されていて、消失すればどこかに再発生します。ここで何が言いたいかというと、二流になると「再発生したサイトが誰かに取られるくらいなら放置しておいた方が良い」ではなく「再発生したサイトも自分の物」という感覚になるんです。そんな感覚になる程度にエリア内のサイトを、完全にとはいきませんが、そこそこコントロールできるようになります。エリア内に一流がいなければですが。

以上の理由で、それなりの実力がつくとゴーストサイト以外でカーゴスキャナーを使うことは無くなります。

一流になるとどうなるか?それは私も知りません。なったことがないので。

2023年2月14日火曜日

Jitaの穴の読み方

当ブログは、EVE Onlineで最初のキャラクターを作って間もないソロプレイヤーにとって十分な収入を手に入れる方法から始まり、ソロでできる全ての中からやりたい事をやりたい様にできる知識、技術、資金を十分に獲得して一人前になるまでの道のりを高速で踏破可能にすることを目的としています。

EVE Onlineは2003年からサービスを開始した長寿のオンラインゲームであるため、いわゆる古参と新規プレイヤーの間には越えられない壁がある様に思われるかもしれませんが、実際はそうではありません。十年以上毎日の様にログインしていてもビギナー並みの能力しかないプレイヤーが大半を占めていたりします。
なぜその様な状態に陥ってしまうかは明白で、基本を理解することなく部分的な情報や曖昧な伝聞から誤った知識が構築されているからです。
このゲームにおいて、特にソロプレイヤーにとって正確な情報と知性が最大の武器であり、相手が全スキルを修得したキャラクターを使う古参であっても、それらを持っていないプレイヤーなら脅威になりません。

一人前のソロプレイヤーへの最短コースは少しづつでも正確に理解していくことです。
勘違いや思い込みで知識が肥大化すればするほど後退していきます。

当ブログの記事は、誤った情報や意図していない解釈ができる表現をなるべく排除しています。(間違いに気づかれたらコメントでご指摘ください)
また誇張、特に収入について盛らないようにしています。
「時給で○○ミリオン」
と書いてあれば、拠点から出発して何かを手に入れて帰ってくるまでの時間込みの時給にしています。目的地が拠点からどれだけ遠いかで時給がかなり変わる場合がありますが、極端に遠くも近くもないくらいの当り障りのない範囲を想定しています。しかしながら「遠い」「近い」とか個人の感覚で振れ幅が大きいので、どちらかと言うと時給は控えめに書いてあります。
それと、手に入れるものが何らかのアイテムなら現金化するのにマーケットで誰かに売る必要があるのと、拠点が販売に適していない場所であればマーケットハブ(商都)等に運ぶ時間も追加されますが、それらの時間と手間は考慮していません。なぜかと言うと、まず拠点がマーケットハブである場合、持ち帰ったアイテムを買い注文に対して即売するのが最短ですが推定価格より大幅に下がる、つまり時給も大幅に下がることがあります。逆に拠点がマーケットハブから遠くても、毎回売りに行くのではなく溜め込んでおいて一気に運べば輸送にかかる時間が無視できるくらいになるし、価格が高騰している時を狙えば入手時の推定価格を大幅に上回る売り上げになります。要するに拠点からの輸送や売り方も込みにすると、やりようで時給が変わりすぎるからです。

以上を踏まえて当ブログの記事を読む上で最も注意していただきたいことは、現環境と内容がずれていることです。
投稿が古いものぼど、以降に行われた仕様変更等で状況が大きく変わったものがあります。しばらくは変化する度に追記で対応していましたが、ここ数年の変化が多すぎて対応しきれていません。何がどう変化したのかをおおよそ把握していても「面倒くさい」が先行して修正できていないのが現状です。
しかしながらこの「ずれ」を放置しておくのは害でしかないので、記事の内容と現状のずれを大雑把にまとめたものを書こうか検討中です。未定です。

それとは別に現環境とずれが無い、もしくは少ないものについて。
書いてある情報を正確に理解して、その通りにやったのに十分な結果が得られない事があるかもしれません。
「時給100mて書いてあるのに10mもいかねぇよ」とかです。
これは欧米のプレイヤーがよく言う(と私が思っている)ことですが、
「あなたができないからと言って他の人ができないとは限らない」的なやつかもしれません。
もしあなたが書いてある通り実行してもうまくいかない時は、記事の内容を十分理解できていないか状況が変わったと考えてください。どちらか分からない時はコメントで質問してください。