2023年6月1日木曜日

NPCハウラー狩り

ハウラー狩りとは、アステロイドベルトに現れるNPC採掘艦隊が採掘した鉱石を回収しに来る輸送艦(ハウラー)を狩ることです。
これら採掘系NPCは「♦ Bestower」の様に名前に♦を冠することからダイアモンドラットと呼ばれます。


【利益】

ハウラー狩りでは輸送艦が高確率でドロップするStrong Boxが主な収穫になります。
Strong Boxはそのまま売ることもできますが、開封すると派閥系採掘モジュールや派閥採掘ドローンのBPC、採掘艦スキン等が手に入ります。
スキンには高いものも含まれますが価値の低いものがほとんどです。

これは当りアイテムの1つで、現在350Mくらいで取引されています。

また、ハウラー狩りをすることで♦採掘隊によるアステロイド採掘を抑止する効果があります。
♦採掘艦はカーゴが一杯になると採掘を停止し、♦輸送艦によって鉱石が回収されるまで採掘を再開できません。アステロイドベルト採掘を嗜むプレイヤーにとって、ハウラー狩りはStrong Boxの取得とアステロイドベルト保全の2点で利益があります。

その他おまけとして、T2輸送艦とT2採掘艦の残骸をサルベージするとプレイヤーのT2艦の残骸と同様にT2サルベージ品(T2リグの材料)が手に入ります。T2♦艦の残骸1つのサルベージでヌルセクのレリックサイト1ハック分に相当するアイテムが期待でき、サルベージ失敗を除いて額は大よそ1~50Mの範囲です。(自己最高は53Mくらい)


【スタンディング】

♦NPCに攻撃すると、それらが所属する組織に対するスタンディングが減少します。
国家に対するスタンディングには影響しません。
友好(青で表示)または中立(白で表示)のスタンディングであれば問題ありませんが、敵対(赤で表示)するまでスタンディングが下がると攻撃部隊に先制攻撃されるようになります。
具体的にどうなるかと言うと、ベルトにワープ→♦採掘隊と鉢合わせ→♦攻撃部隊が襲来→ワープスクランブラー等の妨害及び高火力攻撃が叩き込まれる、となります。
しかしながら♦NPCへの攻撃によるスタンディングの低下は微々たるものなので、中立を維持するのは容易です。
画像でスタンディングが減少しているのは全て♦輸送艦の撃墜です。上昇は同NPC会社のレベル2セキュリティーミッション1回分です。


【♦ハウラーを狩る方法】

♦ハウラー(以下、輸送艦)はそれぞれの組織が所属する国家の輸送艦になっています。
例えば、カルダリ系のディープコアマイニング社はバッジャー(T1輸送艦)かバスタード(T2ディープスペーストランスポーター:DST)のどちらかです。
輸送艦の耐久値は高く設定されており、DSTともなるとかなりのDPSでないと撃墜するのに時間がかかります。また、輸送艦は攻撃されるとワープしようとするので、秒殺できる火力がない場合はワープ妨害が必須です。DSTはワープコア強度+2あるので3ポイント以上のワープ妨害が必要です。
輸送艦へ攻撃すると間もなく攻撃部隊が飛んで来ます。攻撃部隊はワープ妨害してくる高速タックラー、各種妨害攻撃を含むDPS(高火力攻撃)、ロジ(回復役)で編成され、これらを相手にするのは容易ではありませんし時間がかかります。
以上の理由で狩り方は「攻撃部隊が到着する前に撃墜する」と「攻撃部隊を十分引き離してから撃墜する」の2つが主な方法です。

方法1(十分なDPSがある時
Dスキャンで輸送艦を探して接近→ワープ妨害&攻撃して破壊→戦利品を回収、となります。
必要なDPSはT1輸送艦で550dps。こちらの攻撃属性と輸送艦のレジにもよりますが、これくらいが攻撃部隊到着までにT1輸送艦(バッジャーを除く)を破壊可能な最低火力になると思います。T2輸送艦をこの方法で仕留めるのは難しく、1500dpsでも足りないかもしれません。

方法2(DPSが足りない時
Dスキャンで輸送艦を探して接近→1発撃ち込んで退避→コンバットプローブで特定→輸送艦から攻撃部隊を十分引き離す→輸送艦を攻撃して破壊→戦利品を回収、となります。
輸送艦は攻撃を受けるとシステム内のセーフスポットにワープし、採掘隊と攻撃部隊を伴って待機モードになります。そこでコンバットプローブを使って輸送艦の位置を特定します。
輸送艦の近くには攻撃部隊がいるので、輸送艦から100km手前にワープします。そしてワープ中に輸送艦と同じグリッド内の安全な位置(理想は輸送艦から1000km以上)にブックマークを取ります。攻撃部隊で一番速いタックラーでも1500m/s未満(コンドールは1569m/sでした)なので、1600m/s以上の速度で移動し続けられればブックマークは不要ですが、ブックマークを取った方が安全です。
セーフスポットでは輸送艦と採掘隊は静止しており、攻撃部隊だけ追いかけてきます。輸送艦から攻撃部隊を十分引き離せたら輸送艦にワープして撃墜します。
待機中の輸送艦はワープ妨害をしなくても逃げませんが、絶対とは言い切れません。

攻撃部隊にフリゲート以外の船がいる場合、方法2は難しくなります。特に戦艦は射程が長く(300km離れていてもHitした)、速度も200m/s程度と遅いため輸送艦から十分な距離を引き離すのに時間がかかりすぎます。攻撃部隊に戦艦が含まれている場合は諦めた方が無難です。
システムのSSが低いほど大型の船で攻撃部隊が編成される確率が高くなります。SS1.0でもレイブン×10が飛んで来ることもありますが、ほとんどの場合フリゲート6~8隻くらいです。


【輸送艦Info】

発生条件と行動パターン
輸送艦が発生する条件はシステム内にアステロイドベルトがあることです。ゆえにジタやドディクシーなどのベルトの無いシステムには発生しません。
発生するタイミングは採掘隊が現れてから30~90分(正確には不明)くらい経ってからです。よってダウンタイム明け直後に発生していることはありません。たぶん
発生場所は、ステーションがあるシステムではステーションから出港し、採掘隊から鉱石をある程度回収したら入港します。ステーションがないシステムでは宇宙のどこかから飛んで来て、回収後どこかに飛んで行き消失します。基本的にはこうなりますが、ステーションがあるシステムでもどこか遠くへ消えていくことがあります。
採掘隊がいる限りこのサイクルが繰り返されますが、毎回同じ輸送艦が出てくるとは限りません。T1がT2になったりT2がT1になったりします。そもそも毎回違う輸送艦なのかもしれません。
古い情報には輸送艦を1隻撃墜するとダウンタイムまで再発生しないとあったりますが、少なくとも同じシステムで同じ組織の輸送艦を2隻撃墜したことが何度かあるので、現在は無限湧きになっているかもです。
鉱石資源を枯渇させるためにCCPによって採掘NPCが強化されていた時期とそれ以前と現在では設定が異なっている様に見えるので、現在の仕様を正確に理解しているプレイヤーは少ないと思われます。

輸送艦のレジスト
どの攻撃属性にするかで撃墜までの時間が変わります。Fitを考える時の参考にしてください。カルダリ系だけ硬いタイプのT1輸送艦になっています。FOB由来の輸送艦は♦ブラッドレイダーはアマーと、♦ガリスタスはカルダリと同じです。
各地域でどの企業が採掘隊を出してくるか決まっているものの、1つのシステムに複数の企業の採掘隊が発生していることもあるし、ミンマター領にアマー系企業がいたりと地元企業だけでなく他国系企業も発生する地域があります。

大雑把な説明は以上ですが、詳細を説明するともっと長文になってしまうので撮影してきました。

【Fit例】

ヘカテ
ハウラー狩りするならヘカテと言うくらい長きにわたりハウラー狩りの王として君臨しています。高速、高火力、拡張プローブランチャーを無理なく積める!nice!! 
火力を強化するならリグを火力系に統一し、ブラスターを偏光(Polarized)タイプにします。ハウラー狩りではタンクを多少強化したところで捕まれば終了します。ノータンクで火力に極振りするのが定石です。
ミドルスロットに空きがありますが、これはブラスターをオーバーロードすることを前提にあえてそうしています。ブラスターをオーバーロードするのはハイスロットですが、リグを除く全スロットに空きスロットが多いほどヒートダメージが軽減されます。(※熱の蓄積は変わりません)例えばPVPフリートのタックラーが燃え尽きやすいMWDを3サイクル4サイクルと余分に回せるように、ハイを全て空きスロットにする場合があります。謎の原理ですが、そういう仕様になっています。
このFitでブラスターをオーバーロードさせる時に、私はプローブランチャーをオフラインにします。オフラインにしたモジュールスロットも空きスロットと同様に熱ダメージを軽減するからです。

アルファ仕様コーモラント
アルファクローン用のハウラー狩りFitです。要オーバーロードですけどバッジャー以外のT1輸送艦なら方法1でギリギリ落とせます。T2輸送艦は時間がかかるしコンバットプローブを使うのに大掛かりなFitの換装をすることになるので、対T1輸送艦専用として使っています。
これにワープを高速にするリグを2つ追加できます。
DPSはカタリストの方が良いですが、カタリストでハイセクベルトを飛び回っていると堀師の皆様に余計な心的負荷をかけてしまうので、オシャレなコーモラントを選択しました。
フルスキルのアルファクローンであればMWDをY-T8 Compact、リグをBurst Aerator IとCollision Accelerator Iにするとわずかに火力が上がります。
これはその他のT1駆逐艦Fit例です。アルファクローンでもFit可能にしてあります。
ほぼHisecGankingDD T2Fitですね。
もっと火力が欲しい時は海軍駆逐艦も検討してください。
コンバットプローブを使う時は画像の様に、CPUを確保するために必要なだけモジュールをオフラインにします。船によっては拡張プローブランチャー以外全てオフラインにしてもCPUが足りないものがあるので、ロースロットにコプロセッサーを積んでCPUを強化してください。


【輸送艦を探しやすくするための設定】

最高の索敵ツールはDスキャンですが、目的に適した設定ができないとDスキャンを使いこなせません。Dスキャンに何が表示されるかはフィルターで決まりますが、デフォルトの設定は必要なものが入っていなかったり余計なものが多すぎたりするので、何をするにしても使い物になりません。
何に重きを置くかは人によるので自分にとって使いやすい(見やすい)設定を検討しましょう。

Dスキャンウインドウではフィルターの切り替えしかできません。
Dスキャンに何を表示させるかを決めるフィルター自体の設定はオーバービュー側でします。
オーバービューでNPCやプレーヤーの船、オブジェクト等の表示/非表示を個別に設定してセーブしたタブがDスキャンウインドウ側でもフィルターとして使えるようになります。フィルターの設定を変更するにもオーバービュー側でタブを設定しなおしてセーブする必要があります。面倒ですね。
ハウラー狩りで表示させたいものは、まず♦輸送艦です。他にも脅威になる♦NPCやFOB、スキャナプローブやプレイヤーの船など、必要な物だけを選別してその他は非表示にします。
セーブしたらDスキャン側のフィルターメニューに入っているか確認しましょう。

コンバットプローブを使う場合は、プローブスキャナウインドウにも♦輸送艦等の必要な物だけが映るフィルターを作り、邪魔なアノマリーや無用のシグネチャなどを非表示にしましょう。



【副業としてのハウラー狩り】

NPC輸送艦をいざ探そうとしてもなかなか見つからないこともありますが、ハイセクでDED巡りやセキュリティミッションをしたりPVPをしにローセクを徘徊中であっても、火力が足りていればですが、Dスキャンに♦輸送艦が映ったら狩ってみましょう。慣れれば発見から1~2分もあればT1輸送艦を仕留めて副収入をゲットできます。