2021年1月17日日曜日

Lv3ミッション入門

キャスバル兄さん?
でおなじみのJitaの穴っです!

「セキュリティーミッションについても書いておきなさい」と聞き覚えのない声で言われたような気がしたのでLv3ミッションについて書きます。

セキュリティーミッションは、Lv1をフリゲートか駆逐艦、Lv2を巡洋艦、Lv3を巡洋戦艦、Lv4を戦艦で攻略するのが基本になりますが、Lv3まではスキルトレーニングもゲームの知識も十分ではない、始めて間もない時期にできるようになるので、どんな船でどんなFitにすればいいのか見当がつかないことが多いのではと思います。

今回の記事では、Lv3の中でも高難度のミッションをなるべく低価格の船で攻略する方法について解説します。


【タンクが一番大事】

ミッションに慣れるまではDPSより「敵の攻撃にタンクし続けられるか」が重要になります。
Lv2までならとりあえずの戦闘艦に何となくのFitでなんとかなったりしますが、Lv3の高火力の攻撃にさらされるミッションになると、甘いFitの船で突っ込むと短時間で船が落とされることがあります。

今のところ、Lv4のバーナーミッションとハイセクでできないLv5を除くセキュリティーミッションでは耐久値の回復量が多い敵はいないので、DPSが低くても時間がかかるだけで攻略可能です。
なので、自艦のタンクを十分な水準にすることが最優先になります。

タンクできない状況でも、離脱と再突入を繰り返して少しずつ敵戦力を削っていけば攻略できますが、今回はミッションサイトから離脱することなく攻略するのを前提にします。


【万能艦グノーシス

巡洋戦艦に乗るために要求されるスキルトレーニングはかなり時間がかかります。

Lv3の高難度ミッションは長時間高火力の攻撃にさらされるので、高タンクFitにするためには積極的にT2モジュールを採用しないと難しくなります。
T2品を使用可能にするためのスキル、Fit可能にするためのCPUとパワーグリッドの強化、またアクティブモジュールをフル稼働させた状態でキャパシタが安定している必要があります。

装備品の性能を十分に発揮させるためのスキル込みだと、実用レベルになるまでに数か月かかってしまうので、Lv3ミッションで最初に乗る船はスキルトレーニング無しにシップボーナスがフルで適用されるグノーシスをお勧めします。

グノーシスのその他の利点は、
ほとんどの武器に対してシップボーナスがある
様々なタンク方式に対応できるスロット構成
低価格(現在高値になっていますが、他の巡洋戦艦に比べてかなり安い。近年では5月のイブ誕生日イベント期間に全オメガアカウントに無料で配布されるのが恒例になっているので高くなってもJita価格で40Mくらいで安定する傾向がある。)
グノーシスは様々なFitに対応できるので、目標にしている船がある場合でもその船に必要なスキルを生かしたFitが可能で、かつシップボーナスを高めるスキルトレーニングを後回しにできるため、目標の船までのつなぎとして早い段階で実戦投入できます。

悪く言えば器用貧乏で、スキルがそろった状態で4大国家のT1巡洋戦艦をそれぞれ得意分野に特化させたものと比べると見劣りすることもありますが、Lv3ミッション用として色々なコンセプトで十分な性能にFit可能です。
巡洋戦艦のスキルが5になっていないなら、グノーシスの方がハイスペックにできるんじゃないかな?と思います。


【なるべく低スキル低価格でできるLv3ミッションFit】

EVE OnlineのFitはよくできていて、DPSを確保しようとするとタンクが犠牲になり、タンクを確保しようとするとその逆に、という感じで万能Fitを組むのが非常に難しいです。
ある程度は高額モジュールで欠点を補うことができますが、船の総額が高くなるとハイセクでもプレイヤーに狙われやすくなるというリスクを背負うことになります。

ということで私からの提案は、火力を高めにした基本Fitと高タンクFitをその都度切り替える方法です。
高火力型のFitを基本にして、タンクできない火力になった時に現場で装備を換装します。

基本Fit例
ヘビーミサイルランチャー
Lv3ミッションでは短距離砲が届かない距離へ移動していく敵が多いです。
長射程タイプのタレットでも対応できますが、近距離の敵に当たりにくくなり、DPSを確保するのも難しくなります。
対NPCでミサイル系が重宝されるのは、ミサイルの飛距離が長く、届けば必中であることと、弾薬を変更するだけで攻撃属性の切り替えができる点です。
セキュリティーミッションではいろんな派閥のNPCが現れるので、各派閥の弱点に対応した攻撃属性に切り替えないと余分に時間がかかってしまいます。
各派閥NPCの弱点属性は、サンシャとブラッドがEM(次点がサーマル)、ガリスタスとサーペンティスがキネティック、エンジェルがエクスプローシブ(Exp)。(それぞれ別の弱点属性になっているNPCあり)
私はミッションでは、サンシャとブラッドにミョルニール弾(EM)、ガリスタスとサーペンティスとエンジェルにスカージ(キネティック)を使っています。
エンジェルにはExp属性のノヴァ弾が最適ですが、持ち歩く弾種が増えるのが嫌なので弾を2種に絞っています。
カルダリ領でミッションをすることが多いので、エンジェルがあまり出てこないというのも理由です。
ヘビーミサイルランチャーの性能は、T1品の中ではアルバレスト・ヘビーミサイルランチャーが1番です。
T2よりも値段が高いですが、Fitに必要なパワーグリッドがわずかに少なく、CPUについては大幅に節約できます。(画像水色枠)
T2弾が使えませんが、Lv3ミッションではノーマル弾で問題ありません。
ミサイルランチャーのDPSは連射速度と弾薬の性能が影響するので、ノーマル弾に限定するとDPSはT2と同等になります。(画像赤枠)
アルバレストがT2に劣る点は他に、装填できる弾薬の数が少ない事です。アルバレストはT2と比べて弾切れになるのが早いので、ノーマル弾を使用した場合でもリロード時間込みのDPSだとT2が強いです。(アルバレストが36発に対してT2が40発)
あと、ヘビーミサイル系の上位スキルがT2の火力に加算されるので、フルスキルの状態ではT2ランチャーの火力の方が高くなります。
スキルがそろったらT2推奨です。

シールド系
火力を確保しやすい(ロースロットを火力アップに使いやすい)シールドタンクを採用しました。
T2の大型シールドブースターでシールド回復させ、T2のシールドブーストアンプリファイアーでブースターのシールド回復量を増加させています。
T2アンプリファイアーはスキルトレーニングに時間がかかる(シールドマネージメント5が必要)ので、スキルトレーニング完了まで待てない場合は、金額が高くなりますがT1メタ品の採用を検討しましょう。
レジを上げるシールドハードナーは全属性タイプを使っています。
ミッションに現れるNPC派閥ごとに対応する単属性のハードナーに積み替えるのがベストですが、いちいち交換するのが面倒なのと、これでも十分タンクできるので全属性タイプにしています。
シールド系のスキルがそろっていない状態であれば、ハードナーを変更しないとタンクが厳しくなるかもしれません。
ロースロットのダメージコントロールはシールドタンクには恩恵が少ないですが、シールドが飛ばされるような高火力にさらされた時にわずかなレジ強化が効いてきます。
また、タンクできない状況でも一旦離脱するまでの時間に余裕ができるので、スキルが十分育っていない状態ならダメコン装備が良いと思います。
グノーシスはシールド、アーマー、ハルにそれぞれ5000HPあるので、ダメコン1つでかなりの耐久値が確保できます。

マイクロワープドライブ(MWD)
Lv3ミッションで長距離移動することは少ないですが、アフターバーナーではもどかしく感じる距離を移動することがあります。
移動のストレスを軽減するためにMWDを採用しました。
ミッションサイトに侵入して移動する必要がある場合は、そこに移動完了するまでオンラインにしたままMWDを起動させます。
使う必要がない場合はサイトへ侵入して戦闘開始する時にオフラインにします。
MWDをオフラインにするのは、オンラインのままだとキャパシタにペナルティが発生し、画像のFitでシールドブースターを起動させるとキャパシタ切れになるためです。
画像ではオフラインにしています。
シミュレーターで、MWDをオンラインにした状態でFit可能か、またオフラインにした状態でキャパシタが安定していることを確認しておきましょう。

キャパシタ系
ミッドスロットの大型キャップバッテリー(T1メタ品)、ロースロットのキャパシタフラックスコイル(T1メタ品)、リグスロットのキャパシタコントロールサーキットで、キャパシタを強化しています。MWDを除く全アクティブモジュールを起動させた状態でキャパシタが安定している必要があります。
これでもキャパシタ関係のスキル不足で安定しない場合は、T2品に変更してみて安定する組み合わせを見つけます。
キャパシタフラックスコイルよりもキャパシタパワーリレーの方がキャパシタの充電量が多くなりますが、パワーリレーはシールドブースターの回復量にペナルティがあるので、アクティブシールドタンクに向いていません。
後述する高タンクFitでもCPUとパワーグリッドが足りている必要があるので、2つのFitで両立できる組み合わせを採用してください。

バリスティックコントロール(弾道制御装置)
ヘビーミサイル・グノーシスを火力アップさせるにはバリコンかドローンダメージアンプリファイアーを装備します。
ヘビーミサイルとドローンのスキルが均等な場合はドローンダメージ強化の方がDPSが高くなると思いますが、ドローンは攻撃開始までの移動に時間がかかるので、実効DPSはバリコンでミサイル強化した方が高くなる傾向があります。
また、火力がドローンの方が高いとNPCにドローンが狙われやすくなる傾向があるので、ドローンが撃たれた時に回収、再発進させる時のDPSロスも考慮しましょう。
以上を踏まえて火力アップはバリコンに統一しています。
※バリコンよりドローンダメージ~の方がCPU使用量が少ないので、CPUが厳しい場合は採用を検討しましょう。

ドローン
T1ノーマルドローンを採用しているのはドローンのスキルが地味に重いからです。
T2品の方が高火力で高耐久なので、スキルがそろったらT2にした方が良いです。
iskに余裕があれば海軍品の採用も選択肢に入ります。
統合型と強化型は攻撃属性が2属性になるので好みで。
出現するNPC派閥に対応する攻撃属性のドローンになっているか、出航する前にドローンベイを確認しておきます。
ドローンの攻撃属性は、アマー系(EM)、ガレンテ系(サーマル)、カルダリ系(キネティック)、ミンマター系(Exp)です。
私はミサイルと同様の理由でアマー系とカルダリ系で切り変えています。

コプロセッサー
CPUを強化するモジュールです。
CPU不足でFitできない場合はT2品を採用するか、CPU関係のスキルを上げるか検討します。

高タンクFit例
ミッション中に先のFitでタンクできなくなった時に、このFitに切り替えます。
出先でFitを換装するためにカーゴにモバデポ(Mobile Depot)を積んでおき、いつでも換装できるように戦闘開始と同時にモバトラと一緒に設置しておきましょう。

換装は、先のFitからMWDとバリコンを外してシールドブースターとフラックスコイルに積み替えるだけです。
こちらもシミュレーターでFit可能になっているか、キャパシタが安定しているか、前もって確認しておきましょう。

サルベージFit例
戦闘しながらハイスロットの空きに積んであるサルベージャーで残骸を回収していけばある程度短時間でサルベージできますが、多数のNPCを相手にするミッションが多いので、モバトラで引っ張ってきたNPCの残骸が戦闘後に多数残っていることがあります。

ミッションサイトにブックマークを取っておいて、後でサルベージ用の船に乗り換えて回収することもできますが、武器をサルベージャーに積み替えて一気にサルベージする方が早いかもしれません。
グノーシスは他の巡洋戦艦よりカーゴスペースが広いので、戦利品を持ち帰るのに十分な容量があります。

画像ではカーゴに中型のスタンダードコンテナを組み立てて積んでいます。
コンテナは一部を除いてコンテナの体積よりも収容量が多いので、その分追加で積載可能になります。(中型コンテナは体積330㎥で容量390㎥)
換装モジュールと戦利品を分別できるのも利点です。

ドローンが攻撃されてダメージがアーマーに入っている場合は、ハイスロットの一つをリモートアーマーリペアラーにしてドローンを回復させることもできます。
同様の理由でリモートシールドリペアラーやリモートハルリペアラーを持ち歩くのもアリです。


【高難度Lv3ミッション実戦】

以上を踏まえて、Lv3で高難度だと思われる「熾烈な争い:Cut-Throat Competition」と「通行妨害:The Blockade」の攻略を撮影してあります。
「熾烈な争い」は敵を殲滅する必要がないミッションですが、NPCからのドロップが高額の部類になるので全部回収したいですよね?




その他、7連ミッションの「新たなフロンティア:New Frontiers」にも高火力になるミッションが含まれますが、同様のやり方で攻略できます。1つ目のミッションは採掘する必要があるのでT1メタ品のマイニングレーザーを2つ持って行きましょう。敵を全滅させて残骸をサルベージしながら採掘すれば、必要量をすぐに採掘できます。

Lv3で難しいのは以上の3つだと思います。
他にもありますかね?


【ミッション攻略参考サイト】

Lv3ミッションは複数のウェーブで構成されているものがほとんどです。
次ウェーブをトリガーするものが分かっていると高火力になるミッションでもある程度楽に攻略できるので、はじめてのミッションは前もって確認しておけば事故死を回避できます。
私はこの記事を書くために初めてミッション攻略サイトを見ました。
見なくても問題ないですが見ておいた方が楽に攻略できるのは間違いないです。

全ミッションを網羅しているのは下の2つだと思います。
ただし内容が現バージョンと異なるものも含まれているようなので、その点は注意しておきましょう。

EVE-Survival(Lv3ミッション)

UNIWIKI(ミッションレポート)


【モジュールの位置】

当然のことだと思っていたのでこれまで触れていませんでしたが、ミサイルランチャーを分割するようにサルベージャーを間に挟んでいたり、二つのシールドブースターを離してFitしているのが何だか不格好でモヤモヤする方がいるかもしれないので、理由を説明しておきます。
これはモジュールをオーバーロード(オーバーヒート)させる時にのみ意味があります。

オーバーロードさせるとモジュールが発熱します。
発熱すると同じ位置のスロット全体を加熱していきます。
高熱になるほどモジュールにダメージが入る確率が高くなり、モジュールが100%破損すると修理してオンラインにするまで使用不可になります。

また、熱の伝達は同スロットで均一ではなく、発熱するモジュールから近いほど早く熱ダメージが発生しやすくなります。

以上の理由で、オーバーロードさせる可能性が高いモジュールは各スロットの端に、複数ある場合はできるだけお互いを離しておくことで、各モジュールのダメージを最小限にすることができます。

短時間に高火力高タンクが要求されるPVPでは必須ですが、ミッションではオーバーロードさせることが少ない(オーバーロードが必要になるFitはスペック不足)ので、大した意味はありません。



【ドローンが落とされた時の補充】

ドローンが狙われた時に回収が間に合わないことがあると思います。
よくドローンが落とされるようなら、カーゴに予備のドローンを積んでおきましょう。
モバデポを展開した状態であれば、カーゴのドローンをドローンベイにドラッグ&ドロップして補充できます。
NPCの残骸にドローンが入っていることもよくあるので、手持ちがない場合でもモバトラで回収したドロップ品にドローンがあれば、同様のやり方でドローンを補充できます。

ドローンを狙われにくくする方法は敵が自艦を攻撃するまで発進させないことです。
敵が自艦をロックオンして攻撃を始める前にドローンに攻撃指示するとドローンが攻撃される確率が高まります。


【タンク方式について】

今回はアクティブシールドタンクを採用しましたが、対NPCで採用しやすいアクティブアーマータンクやパッシブシールドタンクもグノーシスならLv3ミッションで実用レベルのFitが可能なので、目標にしている船があるならその船が得意とするタンク方式の採用を検討してみると良いと思います。


【インプラントについて】

スキルトレーニングは時間がかかります。
Lv5にするのに数週間かかるものも多いので、一日も早くLv3ミッションをこなしたいのであれば低価格で買えるインプラントの採用も検討してみましょう。

1M前後で買えるものを中心にインプラントスロットを埋めるだけでも、そこそこ強化できると思います。(必要なら一段階上のインプラントを採用)
今回取り上げたグノーシスに対しては、Fitが厳しい場合はCPUやパワーグリッド強化、ヘビーミサイルの火力上げ等のインプラントがあります。

インプラントでどれくらいの効果があるかの確認には、万能Fitシミュレーターのpyfaをダウンロードしてシミュレートするのが最も確実です。
自分のキャラクターをリンクさせて、所持しているスキルを反映させることができます。

また、船の性能強化系以外の、スキルトレーニングの時間短縮ができるインプラントも検討してみましょう。

装着済みのインプラントは外すと破壊されるので、高額のものを使う場合は特に慎重に検討しましょう。
ミッションで手に入るLPを使って、それぞれのエージェントが所属するNPCステーションのLPストアから購入することもできます。(品揃えは各組織ごとに異なります)

インプラント使用例

需要があるのか不明ですけど、次回は「Lv4ミッション入門」です。

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