2020年3月25日水曜日

探検のすゝめ〈中級編〉ゴーストサイト攻略

探検の中級とは何か?
そこそこ探検サイトの攻略に慣れて、スキルトレーニングもそこそこで可能なやつとは。

ローセク?そこは探検屋にとって魅力の少ない場所。
ハイセクサイトより1サイトあたりの収穫が増えます。過疎地が多いこともあってサイトが手つかずのまま大量発生しているシステムがかなりあります。その点は条件が良いですが、経験が浅いうちはゲートキャンプをかいくぐるのも難しく、ばらまかれるコンバットプローブに怯えながらチマチマとサイトをつまみ食いすることになりそうです。船をロストすることも考えると、気楽にハイセクで探検サイトを回したほうが収入が多いかもしれません。
ワープ妨害フィールドでバブられる危険があるとはいえ、ローセクを行き来できる練度なら、むしろヌルのほうが安全に探検できますし時給も桁違いです。探検目的でローセクはあまりおすすめできません。しかしながら、ヌルの敷居は中級にするほど低くはないような。

ということで今回はハイセクのCovert Research Facility(以下ゴーストサイト)に手を出してみましょう。

2021.8.13追記
現在のローセクは無人のエリアが多数あります。
かつてゲートキャンプが盛んだったハイセクに隣接したローセクシステムの危険度も、プレイヤーのレベルも大きく下がりました。
プレイヤー船の撃墜数が少ない、あるいは無いシステムから侵入すれば簡単にローセク入りすることができます。
記事を書いた時にはありませんでしたが、良い感じの額になるアイテムがデータサイトに追加されました。ゲームに慣れて技術や知識がそこそこ身についたなら、危険度に対して十分な収穫が期待できます。


ハッキングの難度

ハッキングのミニゲームで最終的に破壊するコアの色には緑、黄、赤とあり、緑は簡単、イエローハックと呼ばれる黄は中難度、レッドハックと呼ばれる赤は最高難度になります。
ハッキング難度はシステム(星系)のSS(セキュリティ・ステータス)と関係しているようで、ゴーズトサイトのハッキング難度は同システムに発生する他のLv3データサイトと同等です。ハイセクでは緑しか出ないと思われます。
通常のLv3データサイトを簡単に攻略できるなら問題なさそうだし、一回のハックで平均20Mくらいの品が手に入るので初級からのステップアップにはちょうど良いように思いますがいかがでしょうか。

※ハッキング難度についての関連記事「どうでもいいはなし(ストラクチャ・ハッキング


スキルについて

ゴーストサイトはLv3のデータサイトですが、特定には通常のデータサイトよりも少し高いスキャン強度が必要(のはず)なので、スキャン系スキルがオールLv3で足りない場合はフリゲートのスキルを4に、それでも足りない場合は5にするかAstrometricsを4、あるいはSOE製のプローブを使うようにしましょう。
※ヘロンに乗ったアルファキャラクターでノーマルプローブを使って特定できたので、スキャン系スキルがオール3あれば問題なく特定できます。

また、攻略にはハッキングの失敗は厳禁で、ハッキングスピードも重要になりますから、Hacking(データアナライザー強化)のスキルもLv4あったほうが無難です。
トレーニングに時間がかかるので後回しにしたいところですが、可能ならLv5にしてデータアナライザーⅡを使えば攻略はかなり楽になります。
また、サイト攻略にもたついた場合、数秒の差が生死にかかわるので、船の最高速度や旋回速度などの操船にかかわるスキルも高い方が良いでしょう。


必要な船

ヘロン推奨ですがハッキング強化のシップボーナスがある探索艦なら問題ありません。
失敗した時の損失を抑えるためにコルベットを使うという手もあります。
コルベットはスロット不足でカーゴスキャナーをのせる余裕がないのでここでは割愛しますが、カーゴスキャナー無しで攻略する場合は箱の名前に注目してください。4つ5つの箱のうち名前の違う箱が1つあります。それに最高額の品が詰まっている可能性が高いので狙ってください。
※仕様変更により4つだったハッキングコンテナが5つになりました。詳細は記事の最後に追記してあります。
ゴーストサイトは数が少ないので、通常の探検fitで探検しつつゴーストサイトを発見したら近場のステーションかストラクチャにドックインするかMobile Depotを使って、あらかじめ船に積んでおいた専用の装備に換装するのが効率よしです。
下は参考fitになります。


カーゴスキャナーはハッキングする前に中身を確認するのに必要です。
3つ積んであるのはなるべく短時間で確認作業を済ませるためです。
1つでも問題ありませんが、低価格で手に入るし複数積んでおいたほうが攻略に余裕が出ます。
ハッキングに失敗すると即死なので、サイトへワープする前にドックインして不要なモジュールをすべて外し、船に積んであるものと合わせてアイテムハンガーに預けておきます。リグは外すと破壊されるのでそのままに。
船を失う危険が伴うためコストを抑えた必要十分なfitの船で挑戦しましょう。


トラップについて

ドックインして着替えがすんだら即ドックアウト。
直ちにサイトへワープといきたいところですが、先客がいないかチェックしましょう。

ゴーストサイトは船がサイト内に到着するとへ向ってワープ態勢に入るとポップアップメッセージが出て、同時に隠しタイマーが作動します。時間切れになるとサイトが爆破されます。
時間は具体的にはわかりません。大雑把な表現ですが、そこそこのハッキングスピードで1~3回のハッキングができる程度の時間の幅でランダムに決定されるようです。
複数の船で同時にサイトへ入ると制限時間が延びるといわれていますが、侵入のタイミングがずれた時にどうなるか不明です。
なので、先客がいた場合はすでにタイマーは作動しており、最悪のケースだと自分がサイトに入った瞬間時間切れとなって船は破壊されます。

2024.3.10訂正
タイマーが作動するのはワープ開始した時ではなく、サイト内に到着した時です。

慎重にいくなら、ゲートからシステムにジャンプインした時に同業者がいないかDスキャンでチェック、プロービング中にもDスキャンで周囲に船がいるか、自分以外のプローブが展開されていないかをチェックする癖をつけておき、ゴーストサイト発見後に中に誰かいないか確認し(Dスキャンに船が映った場合、範囲を5度に絞ってサイトを直接スキャン)、着替え終わってサイトへワープする前にもう一度Dスキャンします。やりずぎ?

サイト内が無人であることが確定しても100%安全ではありません。こちらがサイトを特定する前に同業者が攻略して脱出済みのパターンもあります。システムにインした直後やプロービング中に同業者とすれ違っていたら、その可能性が無きにしもあらず。その疑いが強い場合はあきらめるか、サイトへ侵入する前に1,2分待ってみるという選択肢も持っておきましょう。

トラップが二種類あります。

一つは先に述べたタイマーで、時間切れになるとNPCがサイトに飛んできてサイト内のハッキングコンテナを爆破(ダメージあり)します。T1FGは即死。たとえその爆破に耐えうる船だったとしても、素早くロックオンされワープ妨害と高火力の攻撃を叩き込まれるので。それをタンクできるfitの巡洋艦以上の船でないと同じ結果になります。
※NPCはこちらが攻撃しなくてもしばらくするとどこかへ飛んでいくので武器を装備する必要はありません。

もう1つはハッキングの失敗でトリガーされます。ハッキングを中断するか失敗すると箱が爆発しT1FGは即死です。(未確認ですが、ハイセクのゴーストサイトの場合、爆発のダメージはEHPで6000ダメージ、確かエクスプローシブ属性だったと思います。これを上回るEHPでFitできればT1FGでも1度の爆発はタンク可能です。)

ハッキング中にNPCが飛んでくるとワープして脱出したいところですが、船がワープに入るとターゲットのロックが外れてハッキングが中断されるので箱が爆発します。この場合は背水の陣でハッキングに全力を注ぎましょう。
ハックに成功したら戦利品の回収はあきらめて即脱出です。


攻略手順

覚悟を決めたらワープ。
サイト内には4つ5つの箱があり、多くの場合1つの箱に高額の品が詰まっているので、素早く4つ5つの箱をロックオンしてカーゴスキャンで中身を確認します。
マイクロワープドライブを起動して最高額の箱に接近し、ハックして中身を手に入れたら即脱出します。
一つ目のハッキングが短時間で成功しても2つ目に手を出すのはおすすめしません。
これは私が体験したことですが、通常ならNPCがオバービューに映ってからサイトを爆破および発砲までに時間差があります。慣れたプレイヤーならフリゲートで脱出できる猶予がありますが、2箱目のハックに成功して中身を回収している時にラグが発生していて、オーバービューにNPCが映った瞬間サイトが爆発することがありました。一番の死因は油断ですね。
そんなこともあったりでおすすめはしませんが、それでも挑戦したい方は例えば下記のような時間短縮の工夫をしましょう。

初動が重要になります。全ての箱をロックオンしながら高額の品が詰まっているであろう箱にまっしぐらに接近します。ハッキングを始める前に残り3つ4つの箱に対し3つのカーゴスキャナーをそれぞれ起動させてハッキングしながら中身を確認、スピードハックがキマったら3つ4つのうち一番高い箱にアタックです。
ここまでシビアにやる必要はないかもしれませんが、複雑な操作をやってのけるのカッコイイということで参考までに。

2020/3/30追記
一秒でも時間を稼ぎたい場合は、サイトに最も近い天体などにワープします。
サイトに向かってアライン(軸合わせ)して即ワープできる状態になってからサイトへワープするとタイムロスを少なくできます。
また、Covert Ops Cloaking Deviceを使ってクロークした状態でサイトにワープすると、クロークを解除するまでタイマーは作動しません。


失敗した時のために

失敗すると突然船が破壊されるのであせりますが、放心状態でそのまま浮いているとPodまで破壊される可能性があります。NPCはPodKillしないでしょうがサイトを爆破するので、そうなる前にどこでもいいので急いでワープしましょう。
損失を抑える手段として、脱出のワープ中にゴーストサイトのブックマークを取っておき、サイトが消失したのを確認してからコルベットで残骸を回収しにもどります。
2箱目に手を出してハッキングを失敗しそうになった時は、カーゴの中身を外へ放り出しておくとロスト無しで後から回収できます。


下の動画で実際の攻略を見て参考にしてください。堅実なやり方で攻略しています。残念ながら失敗した時の映像はありません。確証はありませんが、1ハックのみであればハッキング時間はこの3倍くらいかかっても大丈夫だと思います。
※動画は仕様変更以前のものです。現バージョンのゴーストサイトは下の追記にあります。

ゴーストサイト攻略解説



ピンポイントDスキャンのやり方
Dスキャンに船が映った場合、ピンポイントで「サイト内にいるのかいないのか」を探る方法です。ローセク、ヌルセク、ワームホールでは特に重要になるので習得しておきましょう。

Dスキャンでの索敵について、「ガリスタスハントイベント」用に撮影したものも追加しておきます。記事「ガリスタスハントのやり方と楽しみ方

ミステリアスポッドを探せ


2021.4.26追記
最近、ゴーストサイトに仕様変更がありました。
まだハイセクとローセクでしか確認していませんが、ハッキング缶が1つ追加されて全部で5つになりました。
実装直後は追加されたコンテナに何も入っていませんでしたが後日修正され、下の画像のアイテムがドロップするようになりました。
100%ドロップするかは不明です。
ヌルやWHのゴーストサイトがどうなっているか分かりません。
ハイセクやローセクと違いがあるのか、その他の情報も含めて実際に攻略された方がいらっしゃいましたらご連絡いただけたらと思います。
動画は実装された直後に撮影したものです。追加されたコンテナには何も入っていません。



2021.5.8追記
ゴーストサイト攻略の追加情報です。
新たに設置されたコンテナはNPCスポーンで爆破されないことが分かりました。
スキャナーウインドウからサイトが消えてもしばらく残っているようです。
これを踏まえた攻略方法を撮影したので下に載せておきます。
あと、これは何となくですが、NPCスポーンまでのタイマーが長くなっているように思います。
タイマーが最短でもコンテナを2つハックするのに十分な時間があるような?
ハッキリそうだと言えるほど攻略していないので「そんな気がする」くらいの感じです。

     ハイセク(アステロ)             ローセク(ヘロン)
 



コンバットサイトとして表示されるゴーストサイトについて
コメントで、かにたまさんからご質問いただいた「コンバットサイトとして表示されるゴーストサイト」についてです。
かにたまさんとご友人から実際に撮影した動画等の情報を提供してもらいまして、チェックしてみたのですが、表示はレベル1コンバットサイトで名前と中身はごく普通のゴーストサイトでした。
バグか?と思いつつも仕様のような気もするしで、よく分かりませんでした。
で、結論は「仕様」ということになりました。
ネット検索で引っかかった一番古い情報はこれです。
https://www.reddit.com/r/Eve/comments/4pajtd/ghost_sites_combat_signatures/
少なくともこの投稿があった2016年6月22日までに、ヌルセクのドローンリージョン(NPCがローグドローンの地域)では、ゴーストサイトはレベル1のコンバットサイトとして表示されていたようです。
私も現地でサイトを探してみましたが、ゴーストサイトは全てレベル1コンバットサイトでした。
Youtubeに投稿されている動画でも、ドローンリージョンのゴーストサイトは全てレベル1コンバットサイトになっています。
※ゴーストサイトが実装された2013年11月のルビコン・アップデートの時点で、ゴーストサイトはアノマリーのコンバットサイトだったようです。
ドローンリージョンのゴーストサイトでは「コンバットサイトとして表示される」が未だ継承されていて、こちらの方がオリジナルの設定に近いみたいです。

次回からはいよいよ探検のすゝめ〈上級編〉に入ります。
3つのスリーパー・キャッシュ・サイトとヌル探検を何回かに分けて解説していくつもりです。

2 件のコメント:

  1. こんばんは。
    Jitaの穴さんすみません。
    少々知識を頂きたいのですが、
    戦闘サイトのシグネチャで名前と中身はゴーストサイト というものはご存知でしょうか?

    先日私の知人が見つけたそうで、
    戦利品が映っているssももらったのですが、
    たしかにマークは戦闘サイトなのです。

    プローブで特定をするのらしいですが
    その戦闘(ゴースト)サイトは難易度がⅠとのことで、そこも謎ポイントでして。

    当初はバグを疑ったのですが、
    難易度がⅠということからもしかして仕様?
    とも考えられ、
    もしそんなケースをご存知でしたら教えて頂けませんか?

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    1. もしかしたら「Contested Covert Research Facility」かもしれません。
      日本語表記だと「争われた秘密の研究施設」?
      私は見たことがないし、現在も存在しているか不明のサイトなので詳細については分かりません。

      私が知っていることは、ローセクでよくあるコンバットアノマリー「Besieged Covert Research Facility」(モーダスNPCがスポーンするやつ、日本語表記は「包囲された秘密の研究施設」?)が実装された際にゲームから削除されたらしい、ということです。
      それ以来、目撃情報は無いみたいです。

      UNIWIKIによると、サイト内にはハッキングコンテナが1つあってタイマーがカウント0になると爆発する、らしいです。
      https://wiki.eveuniversity.org/Contested_Covert_Research_Facilities

      「Contested Covert Research Facility」だとしたら激レア中の激レアサイトだと思います。
      もしかしたら、見えない状態でサイトのデータだけ残っていて、何かのバグの影響でたまたま発生したのかもしれませんね。

      他に考えられるのは、ヌルのエリア限定で発生する「レリック系コンバットサイトのようなもの(名称不明)」でしょうか。
      こちらもハッキングコンテナがあるんですが、中身は高難度コンバットサイトです。
      ゴーストサイトとは明らかに異なるので、「Contested Covert Research Facility」の可能性が高いと思います。

      できれば具体的な発見場所を教えてください。
      リージョン、覚えていれば星系名も。
      スクリーンショットも見たいです。

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