EVE宇宙をソロで闊歩するガイドとして企画された『バックパッカースタイルで行くEVE Online』は私が書いた旅行記を「原文ママ」で公開するものです。
価値観や文化の違い、詐欺師や海賊プレイヤーとのやり取りなど、私の旅行記を通して自己流のやり方を掴んでいただければ幸いです。Fly Safe o7
※ただの旅行記がEVE Onlineと何の関係があるかは
『バックパッカースタイルで行くEVE Online(はじめに』を読んでください。
旅行記で展開されるストーリーをEVEに当てはめてみれば、それ即ち「This is EVE」
毎週木曜日18時更新。全30話以内に納まる予定。
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【インド最南端カニャークマリで3】
今日も日の出を見ようと五時半にアラームをセットしておいたが、あと五分、あと五分とやっているうちに午前八時だ。睡眠はカニャークマリの日の出に勝る。
宿の入口にあるチャイ屋で7ルピーのチャイを買い、部屋に持ち込んでちびちびすすりながら夢と現実が解離するのを待つ。
シャワーを浴び、衣類を洗濯して、近所の食堂で20ルピーのプーリー(小麦粉の生地を薄く伸ばして揚げた物。カレーをつけて食べる。)を食し、ヴィーヴェーカーナンダ岩に行く。
左がヴィーヴェーカーナンダ岩、右がティルヴァッルヴァル(タミル地方の詩人)の像。ティルヴァッルヴァルは現在改装中で立入禁止。
フェリーの往復切符(20ルピー)を買うために並ぶ。さらにフェリーに乗り込むためにまた並ぶ。人の流れは速いが人数が多いため待ち時間も長い。気を抜くと割込みしてくる。僕の後ろのおっちゃんやおばちゃんが密着してくる。人民の労働者の皆さんと良い勝負だ。
救命胴衣を各人一つ持ってフェリーに乗り込んで出発すると、爺ちゃん婆ちゃんが「ハレーラーマー、ハレーラーマ♪」と歌い出した。隣に座ったインド先輩に尋ねたら、インドの伝統的な歌らしい。祝い唄みたいなものか。座席にぎゅうぎゅう詰めだが、爽やかな潮風と歌声が気持ち良い。
ヴィーヴェーカーナンダ岩に建つ記念堂はヒンドゥー教の宗教改革者のヴィーヴェーカーナンダがこの大きな岩の上で瞑想にふけった事を記念して建てられた物。何をどう改革したかは知らん。内部は撮影禁止。一見の価値ありだが、これといって大したものは無い。
景色が綺麗。どの写真も曇っている様に写っているが、陽射しが強くてiPhoneが勝手に明度を調整するのでこうなってしまう。実際は快晴。
ティルヴァッルヴァルのお尻が見えるのはこの岩からだけ。
カッコ良いゾウと「USE ME PLEASE」と書かれたゴミ箱を持つウサギ。
良いドクロ。施錠されていないのもポイントが高い。
扉の鍵穴部分が魚。この鍵穴から察するに鍵はかなりデカイ。おそらく釘が打てるレベル。
帰りのフェリーでもハレーラーマ♪状態の爺ちゃん婆ちゃん。
ルンギーだと思って買った物がルンギーではない事が判明した。腰に巻いてみると五重巻になり、拘束具かと思うくらい足の動きが制限される。これは多分、女性がくるくる体に巻いているやつだ。しかも綿100%と言っていたのに化学繊維だった。ノリがパリパリに効いていたので洗濯するまで分からなかった。
やられた。赤い花柄が気に入っているが使い道が無いので誰かにあげよう。
【インド最南端カニャークマリで4】
昼から四時頃まで寺院が閉まるので、その間の参道は人通りが少ない。
ジュース屋。果物を選ぶとミキサーにラッシー(ヨーグルトジュース)と一緒にぶち込んでミックスジュースを作ってくれる。とても美味しい。25ルピー。やや高めのレストランだと50ルピーくらいか。
午後四時を過ぎると再び参道が賑わってくる。
日の出が良く見える海岸の土産物屋。
5ルピーとか10ルピーのアクセサリーや玩具や日用品を扱う店には子供たちも集まる。100円ショップみたいな感じ。
海から上がった所。アイス屋、チャイ屋、果物屋、子供服を山積みにして売っている露店などなど。
インディアン・レイルウェイズのホームページで切符の予約状況が確認できる事に気が付いた。ムンバイ行きの列車に15人以上のキャンセルが出たようで、僕の切符は「Confirmed」になっている。これでムンバイ行きが確定した。安心。
つづく
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インド言語メモ
多言語国家であるインドには最もメジャーなヒンディーをはじめ、細分すると800を超える言語が存在すると言われている。
国はヒンディーを公用語に設定しているが、インド人同士でも他言語話者との意思疎通には英語が使われることも少なくないようだった。
次回:インドその6
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