EVE宇宙をソロで闊歩するガイドとして企画された『バックパッカースタイルで行くEVE Online』は私が書いた旅行記を「原文ママ」で公開するものです。
価値観や文化の違い、詐欺師や海賊プレイヤーとのやり取りなど、私の旅行記を通して自己流のやり方を掴んでいただければ幸いです。Fly Safe o7
※ただの旅行記がEVE Onlineと何の関係があるかは
『バックパッカースタイルで行くEVE Online(はじめに』を読んでください。
旅行記で展開されるストーリーをEVEに当てはめてみれば、それ即ち「This is EVE」
毎週木曜日18時更新。全30話以内に納まる予定。
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【アフマダバードを短時間で廻りたい】
最近バテ気味なので頬がげっそりしてきた。昨日の記憶もぼんやりしている。
朝の駅前にラクダがいた。野良ラクダはさすがにいないが、荷車を引くラクダを稀に見る。
街の賑やかな通りには鮮やかな布や派手なアクセサリーやら何やらを扱う露店がぎゅうぎゅうに軒を連ね、iPhoneを忘れて出かけたので写真が無いが、夜になると電球の照明が良い感じで歩いているだけで楽しい。ティーン・ダルワーザーの辺りが最も華やか。
夜の屋台の串焼きがうまかった。店の兄ちゃんは牛肉と言っていたが本当か。イスラム教徒の多いエリアだからか。5串分のスパイシーな肉を皿に盛ってライムを絞って手でつまむ。ビールが飲みたかったがアフマダバードのあるグジャラート州は禁酒地帯なので手に入れるのは容易ではない。
しんどいのでオートリキシャを多用した。街中は混雑する。
駅のすぐ南にあるスィディ・バシール・モスクのミナレット。
ダーダハリ階段井戸。現在は井戸が枯れているが下層へ行くほど涼しい。そしてリス多め。
一つ目の井戸の底から上。こっちは水浴び用だったらしい。
二つ目の井戸の底から上。こっちは飲む用だったらしい。
地上部。
一つ目の井戸を上から。
以上が一日目。後はケーキ屋のケーキを食べたり、オレンジジュース屋で搾りたてオレンジジュースを飲んだり部屋で洗濯したりテレビでインド映画を鑑賞したりしてた。
以上じゃなかったわ。ジャマーマスジットにも行った。昼に一度立ち寄った時は僕がハーフパンツを履いていたので入れず。モスクは脚出し禁止なのを忘れていた。それでインド映画を観たあと着替えて夜にもう一度行ったんだった。写真は無いけど結構良かった。ちょうど日暮れ時の礼拝中だったので礼拝堂には入れなかった(礼拝堂の手前に境界線がありそこに並んで礼拝していたし内部には誰も入ってなかったので)が雰囲気がヒンドゥー教と違っていて大変興味深かった。
【アフマダバードを短時間で廻りたい2】
二日目の今日。7:30にチェックアウトして駅に行き、駅のクロークルームで荷物を預けてまずはチャイ。
サモサも食べて一息入れてから、駅前でオートリキシャを雇う。
オートリキシャで30分のところにある小さな村のアダーラジ階段井戸。
こっちの方が昨日の井戸より規模が若干大きくて装飾が複雑。
一つ目の井戸を下から上。ここから先は柵があって入れない。ダーダハリの方はほぼ放置状態で自由に動き放題だったが、ここは進入禁止ゾーンが多い。そしてハト多め。井戸には水が有り、最下層には蚊が多め。
外には牛多め。
オートリキシャのおっちゃんは帰り道にハーティースィン・ジャイナ教寺院に寄ってくれた。行きたかったが微妙に外れにあって諦めていたので嬉しかった。内部撮影禁止。内側の建物は改修作業中だったが、今までに見た石造りの寺院で最も彫刻が洗練されていた。祭壇の前では坊さんの説法を聴いている多くのインド先輩達。
敷地内にあった塔の上から。
別の方角には大きな合掌。ナマスカール!(ナマステより敬意を強調した挨拶)
チャイ屋で初めてティーカップで出てきた。6ルピー。写真は少し飲んだ状態で、渡された時にはカップから溢れ受け皿にもチャイが溜まっていた。これがこの店のスタイルらしい。インドでは受け皿にチャイやコーヒーを移して冷ましながらチビチビ飲む人が多い。受け皿の本来の使い方だ。イギリス統治時代に定着したのか。
駅の北側にはミナレットのみが建っている。モスクは無い。元はあったのか、ミナレットだけここに移築したのか。
200mlのビン入りジュースは10ルピー(地域によっては12ルピー)で買える。しかしこれは5ルピーだ。なぜこんなに安いのか。砂糖と塩とシソをソーダ水で割った味。奇妙な味がする。
日曜日は商店が閉まりがち。イスラム教では休日が金曜日だったと思うから、営業中の店はムスリムが多いのかも。
そんな比較的静かな通りを歩いていても、クリケット仲間と思われる少年の集団に囲まれたり、ジュース屋では店員と客に囲まれたりと落ち着ける場所を見つけるのが難しい。
暑い。鉄道チケット予約の建物が冷房付きなのでベンチで涼んでいたが締め出された。日曜日は14時までの営業のようだ。外を歩くとクラクラする。インドの暑い地域の酷暑季は4~6月辺りだからまさにNOW暑い。「インドの季節は三つある。ホット、ホッター、ホッテストだ。」という古代のジョークが示すように山岳地帯を除くインドの多くの地域は暑い。本日のアフマダバードの気温はいくつだろう。体感では35度くらいか。
明日の朝には到着するデリーはインドでも特に暑くなる地域で、酷暑季に40度以上になるのは日常。50度に達する日もあると言う。そこまでいくと暑いと言うよりhellだ。明日の朝からアムリトサル行きの列車で旅立つまでの24時間は死なない努力が必要になるかもしれない。
【デリーへ】
A/C寝台車両に乗っている。スリーパークラスの4倍くらいの運賃だ。アフマダバード→ニューデリーで1210ルピーだ。熱で頭がおかしくなったのかと思われそうだが、これしかチケットが取れなかったのだから仕方がない。と言っても2000円足らず。2000円... やはり高い。
スリーパークラスと何が違うか書こう。駅の待合室がアッパークラス用の冷房付き部屋が利用できる。車両も冷房付きだ。貧乏人は乗れない。当然インド先輩も品の良い人が多い。窓が開閉出来ないタイプなので静か。揺れも下位の車両より少ない(それでもよく揺れるが)。水と食事がチケット代に含まれているので自動的に支給される。つまり「チャイチャイチャイ~!」とか「サモ~サー、サモ~サー、サモッシ~!」とか言いながら通路を行ったり来たりする人がいない(これはさみしい)。枕とシーツと毛布が支給される。車両は何年か前に廃止になった日本の夜行列車くらいの綺麗さ(汚さ)か。スリーパークラスの車両は廃車にした物を無理やり修理して使ってる感じ。今のところはこれくらいか。なんせ高いからもっと違いがありそう。気付いたらまたここに書き留めよう。(18:45)
目の前に座っているインド先輩が窓際に移って布を敷き、お祈りを始めた。西向き。彼はムスリムだ。(19:07)
また食べ物が出た。スープとスティック状の乾パンの様な物。さっきサンドウィッチとサモサと小さいケーキとキャラメル二個と紙パックのマンゴージュースが出たばかりなのに。言っておくが飯は不味い。下位車両のベジビリヤーニの方が美味い。(19:28)
もう飯は終了したと思っていたらこれが晩飯だった。もう腹一杯なんだが。体重が減った分を取り戻すために食うか。(20:07)
デザートにアイスクリームまで出た。ゲロ吐きそうなくらい食った。(21:03)
半世紀前の軍用品かと思うほどごわつく毛布を体にかけ、調整出来ない冷房の夜襲に備えて寝る準備完了。シーツが一人二枚ずづあるが一枚はベッドに敷き、もう一枚は何に使うか分からないので枕の上にかけてみた。(21:38)
チャイサービスで起こされた。チャイといってもスパイス無しのただのティーバッグで淹れる紅茶。5ルピーのチャイ売りが作ったやつが飲みたい。(6:07)
10分遅れの7:35にニューデリー駅着。8時前に目的の宿にチェックイン。ガイドブックではシングル150ルピーだが300ルピーに値上げされていた(あるいは安い部屋が満室か)ので200ルピーのドミトリーにした。デリーはまだ酷暑季に入っていないのかアフマダバードより涼しい。(8:12)
つづく
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その他の写真
ナンディーメモ
牛のケツを叩いて追い払っているインド先輩あり。
「牛って神聖なものじゃないの?叩いてもいいの?」
「あれはただのカウだ。ナンディーじゃない。」
インドで神聖な生き物とされる牛、それはコブ牛(首の付け根あたりの背中にコブがある)で、シヴァ神の乗り物とされるのはこの種類だけだそう。正確には白いコブ牛限定。
それでもヒンドゥー教徒が牛肉を食べることはない(?)が、イスラム教徒やその他の割合が多いエリアではバッファロー(水牛)の肉を出す店があったりする。
次回:インドその9
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