「吸っとく?」
「何を?」
「ハッピーガス」
でおなじみのJitaの穴っです!
今回は程よい緊張感の中でチルアウトできるWHハッピーガスの吸引方法を解説します。
ガスハフ、ガスマイニング、ガスハーべスティングと呼ばれるやつです。
必要な船:ベンチャー(もしくはプロスペクト)必要な装備:ガスクラウトハーベスター、プローブランチャー、プローブ
これにGas Cloud Harvestingのスキル本(30Misk~)が必須の初期投資です。
これはビギナーセットではなく、ガス業界ではベンチャーが至高の選択なので、T2ハーベスターを積んだ総額10M程度のベンチャーが最高の組み合わせになります。
収穫はベンチャーにWHガスを満載して10~40Miskくらいです。
※ハッピーガス:isk的にハッピーになれるガスです。私が勝手にそう呼んでいます。ヘルプチャンネル等に「ハッピーガス」と書き込むと「この人大丈夫かな?」と思われるかもしれないので注意してください。
2022.1.21追記去年末のアップデートで採掘に変更があり、マイニングバージ等の採掘艦にもガス採掘のシップボーナスが追加され、ガスクラウドハーベスターがガスクラウドスクープに名称変更、採掘艦用の新モジュールとしてガスクラウドハーベスターが登場しました。この記事には現状とは異なっている箇所があります。
【WHガスを吸う流れ】
大雑把に書くと、
目的の穴を探す→ガスサイトを特定してワープ→ガス雲をロックオン→吸う→帰宅
こんな感じです。
WH内での行動はこれまでのWH関連記事の内容に準拠するので、「こういうところはアブナイ」みたいなことは特に書きません。
また、ハイセクにてマイニングバージで採掘中にCODE.に捕まるような腕ではWHガスハフに向いていないので諦めてください。
【ガスの種類】
ガスには2種類ある。ただのガスとハッピーガスだ。
じゃなくて。
サイトセロシンとマイコセロシン(ミコセロシン):コンバットブースターの原料フラーレン:T3艦の製造に使う
大きく分けるとこの2種類になります。
前者は既知宇宙で、後者はWHで吸引できます。
この記事ではフラーレンのみを扱います。
単位体積あたりの値段はピンキリです。
心と懐をハッピーにしてくれるハッピーガスは1ベンチャーで20M以上になるものを指します。
2020.10.24現在のJitaマーケットを元にした表は以下です。
現在のガス価は下のリンクで調べることができます。
表の左端がガスの名前です。
「1Venture」はガス業界で用いられる単位で、ベンチャーのOREホールド5,000㎥に満載した時のガスの総額です。
フラーレン最高値になるガスはC320とC540で、相場により順位は上下します。
フラーレンの価格はT3艦の需要と供給によって変動するので、吸いに行く前にマーケットをチェックしましょう。
また最近WHのガスサイトに以下の変更がありました。
すべてのフラーレンガスサイトのリスポーン時間が増加します。すべてのフラーレンガスサイトのスポーン確率が低下します。すべてのサイトのすべてのフラーレン量は100%増加します。特定のフラーレンサイトは、上位クラスのワームホールから削除されます。
表で全域と書いてあるものの内いくつかはC5、C6で採れなくなっていると思われます。
【ガスサイトの種類】
ガスを吸うにはシグネチャをスキャンしてガスサイトを特定する必要があります。
以下はガスサイトの名前と埋蔵量です。
カッコ内はユニット数です。体積ではありません。
ユニット数はアップデート情報を元に以前のものを倍にしています。確認していないので間違っているかもしれません。
【単位時間あたりの収穫量を最大にするスキルとFit】
Mining Frigate
ベンチャーに乗るための必須スキルです。
ハーベスターのサイクル短縮ボーナスがあるのはベンチャーとプロスペクトのみで、吸引効率のシップボーナスはこのスキルにのみ依存します。
Gas Cloud Harvesting
ハーベスターを装備するのに必須のスキルです。
1レベルごとにハーベスターの装備可能数が1つ増えます。
サイクル効率に影響しないのでT1ハーベスターを使う場合は2で十分ですが、T2を使うなら5が必要です。
T2ハーベスターは単位時間あたりの収穫量が1.5倍になるので、なるべく5にしておきたいですね。
スキルトレーニングをするには前提スキルのMiningを4以上にしておく必要があります。
Fit
ガスハフを最大効率にする船はベンチャーとプロスペクトです。
どちらの船もハーベスターのサイクル短縮ボーナスがMining Frigateにのみ依存し、ガスハフの性能は全く同じになります。
よって、ガスハフを最大効率にするFitはT2ハーベスターを2機積んだベンチャーかプロスペクトで、その他のモジュールやリグは関係しません。
Mining Frigate 5Gas Cloud Harvesting 5ガスクラウドハーベスターⅡベンチャーまたはプロスペクト
これが最大効率にする全てになります。
この場合、1ベンチャー(5000㎥)のガスを吸いきるのに31分15秒かかります。
※Eifyr & Co.'Alchemist' Gas Harvestingシリーズのインプラントでさらに効率アップできます。
【ニンジャハフ?】
残念なことにWHガスサイトにはスリーパーが湧きます。
最初にガスサイトへワープしてから15~20分経過でスポーンします。
例外として「Ordinary Perimeter Reservoir」は初めからセントリーガンがアクティブになっているので、侵入は避けてください。うまく操船できればタンクできるかもしれませんがお勧めはしません。挑戦するときはテストサーバーで試してからにしましょう。
スポーンするNPCの詳細はこちらから。
価値の低いサイトには弱めのスリーパーしか湧きませんが、ベンチャーで何とかなる相手ではありません。戦闘艦に乗った別キャラを持ち込んでスリーパー退治をしないと、思う存分ガスを吸えません。
そんなのめんどくせー、ということで考案された方法がニンジャハフになります。
要するに、スリーパーが湧くまで吸って、スポーンと同時にワープでトンズラ、OREホールドが一杯になるまでサイトをハシゴします。
「こっそり穴に潜ってガス吸ってるような忍者はいねぇよ」ということは、この際置いておきましょう。「忍者」ではなく「ニンジャ」なので、そういうモノだということで。
私が使っているベンチャーのFitです。
主にローセクでサイトセロシンを吸う時に使っていますが、WHでも問題なく使えます。
私はこれまでに3000個以上のスタンダードコンバットブースターを製造しました。
必要な生ガスは全てローセクで収穫したわけですが、このFitで一度も殺されたことはありません。
このFitのコンセプトは、第一に「捕まらない」第二に「捕まっても逃げられる」です。
ベンチャーを本気で捕まえにくるプレーヤーはワープスクランブラーを2つ積んでいる(もしくはマウルスNIに1積み)ので、ワープコアスタビライザーをロースロットに追加してもロックオンされたら終わりです。
ワープコアスタビライザーがアップデートでアクティブモジュールとなり、+2のワープコア強度になりました。これを使用するとベンチャーはワープコア強度4になり、派閥品以外の2つのスクラムを無効にできるため、有効な選択肢となります。
なので、捕まってしまった時にロックを外すためにバーストジャマーを使い、小型艦に対して実効DPSが低めのステルスボマー相手なら2サイクル目までタンクできるようにシールドを強化しています。
リグをEM2枚、サーマル1枚にしてEMレジ強化したほうがいいかとも考えましたが、ブラスター装備のステボンや同じくブラスター装備のパシファイアが脅威なのでこの構成にしています。
スマートボム満載のプロテウスに接敵されたら何をしても一緒なので、索敵が最も重要な護身術です。
ベンチャーのFitも十人十色なので、自分のやり方を反映させたFitを考えてみてください。
バーストジャマーの効果について、記事の最後に書いてあるので気になる方は読んでください。下の動画はニンジャハフの基本的なやり方です。
【ジェダイハフ?】
スリーパーが出てこようがフォースの加護で限界まで吸い尽くす。
そんなやり方が過去に考案されています。
ただし、これができるのはプロスペクトで「Instrumental Core Reservoir」のC320ガスが基本になります。テストサーバーで何通りかのFitのベンチャーでも試しましたが無理でした。
※「Ordinary Perimeter Reservoir」ならベンチャーでも可能かもしれません。
このサイトではスリーパーの戦艦が4隻スポーンしますが、半径100kmくらいあるC320の巨大なガス雲を500mオービットすることで、攻撃を回避しながらガスを満載するまで吸い続けることが可能です。
また、対プレイヤーについて、ジェダイハフ中に襲いに来たPK屋はスリーパーに殺されるパターンが多いです。こちらが殺されても相手も死ぬ。WHの上級ガスサイトはそんな感じです。
「こっそり穴に潜ってガス吸ってるようなジェダイはいねぇよ」というのはこの際置いておきましょう。
ジェダイハフの肝は、
スリーパー戦艦に追いつかれない速度:オービットした状態でスリーパーから80km以上(100km以上が理想)引き離す速度。
直撃をかわすSig:ワンパンで即死級の威力があるので当たり判定を小さくする必要があります。Sigを大きくするシールドリグやエクステンダーは危険です。
ダメージを回復するリペア:スリーパーの戦艦砲はカス当たりでもシールドが吹き飛ぶ威力があるのと、必中のミサイル攻撃もしてくるのでアクティブタンクにする必要があります。
スピードタンク、Sigタンク、アクティブタンク。これらのバランスが生死を分けます。
ということで考案者?と思われる方の動画をどうぞ。
ちなみに私がこのFitで試した結果、うまくいきませんでした。原因は私が使用したキャラのスキル「Expedition Frigates」が2だからだと思います。
このスキルでプロスペクトのシップボーナス「レベルごとに当たり判定が5%減少」になるので、動画のFitではタンクできませんでした。
※2020.10.28追記上の動画はJ000630システム(C13)で撮影されいて、ウォルフライエの環境効果(C6相当)の適用によりSigが50%になっているようです。
そこで私の所持スキルでも可能なFitは下になります。
ジェダイハフのコツはスリーパースポーン時の位置取りです。スリーパーは2隻ずつ時間差でスポーンするので、4隻のスリーパーを丁度良い位置にキープできるように、オービットの軌道を確認してベストの位置で待機。スポーンと同時にオービット開始するのが安定しているようです。
位置関係が安定するまで、距離を詰められそうになったらアフターバーナーをオーバーロードさせて距離をコントロールすることも必要です。
また、当たり判定が小さいとはいえ、ラッキーパンチを定期的に喰らうので注意しましょう。カス当たりでダメージが軽くアーマーに入ることもあります。
2発連続で喰らえば沈む可能性もあります。
また、NPCの攻撃にさらされる以上、WHのシステムエフェクトにも気を付けないといけません。
パルサーでは当たり判定が大きくなります。
ブラックホールでは船の旋回性能にデバフがかかり、500mオービットしてもガスまでの距離がハーベスターの射程範囲1500mを超える可能性が高いです。
カタクリズミック・バリアブルではシールドブースターの回復量にデバフがかかります。
ウォルフライエではシールドレジが減少します。
WHの各種システムエフェクトについてこちらで確認しておいてください。
これらのエフェクトは致命的な場合が多いので、あきらめるかシールドタンクをアーマータンクにする等の工夫をする必要があります。
なお、エフェクトはNPCには影響しないらしいです。
ぶっつけ本番はかなり危険なので、実践投入する前にFitの検討も込みでテストサーバーで試験運用することをお勧めします。
上の画像でカーゴにプローブランチャーとプローブが入っています。
ガスサイトを特定するまではハーベスターを1つ外してプローブランチャーを積んでおきます。
特定できたらランチャーを外してハーベスターをセットします。
着替えのためにモバデポを持参することを忘れずに。
May the Force be with you o7
生ガスの加工
ガスはリアクションで一段階上の素材に加工できます。
ガスの加工ができるのは、リアクションジョブが実行できるサービスモジュールが取り付けられたアサノア(Athanor)かタタラ(Tatara)で、ハイセク以外のシステムに限られます。
ソロプレイヤーが施設を保有することは難しいので、加工をするならリアクションができて入港をオープンにしているストラクチャを使います。
サイトセロシンの場合はその他の材料を買い揃えても、コンバットブースターまで加工すれば生ガスの倍近くの価値になるものもあるのでコストに見合う儲けが期待できますが、フラーレンの場合はそうではないようです。
また、製造する際には材料や製品を輸送する手間を考えておく必要があります。
コンバットブースターはフリゲートでも1B相当になる数量を積むことができるので、危険地帯を通っても簡単に輸送できますが、フラーレンを加工した製品はそうはいかないかもしれません。
フラーレンはリスク込みで考えると、ベンチャーに積んだまま商都へ運んで生ガスで売る方が利益が大きくなる可能性があります。
儲け度外視で材料をかき集めてT3艦を製造してしまうのもアリだと思うので、様々な可能性を検討してみてください。
バーストジャマー
PK屋に捕まった時の「最後の神頼み」として頼りになるのがバーストジャマーです。
同系統の他のECMモジュールは、単体に対してのロックオン妨害および再ロック不可時間付与の効果がありますが、バーストジャマーは範囲型のロックオン妨害で再ロック不可時間の付与はありません。
バーストジャマーの利点として、起動するのにこちらがロックする必要がない点が挙げられます。
こちらが逃げの一手の場合、手際よくアラインしてワープ連打していれば、捕まってもロックが外れた瞬間にワープでおさらばできます。
効果が発動するのはロックオンされた状態でジャマーのサイクル開始点のみ。範囲内のすべての船に対して効果が及ぶ。100%ロックが外れるのではなく各船に対して確率で決まる。消費電力が大きい。オーバーロードさせた時の熱ダメージが大きめ。ハイセクとローセクで起動させるにはセイフティをレッドにしておく必要がある。起動すると1分のウエポンタイマーが発動し、オフになってからカウントダウンがスタートする。ハイセクで容疑者、犯罪者、限定交戦フラグが立っていないプレイヤーに当たるとコンコードに始末される?フラグが立った相手に当てても限定交戦フラグは立たない。(限定交戦フラグタイマーは更新されない)
2021.3.7追記
テストサーバーで検証した結果上記の内容に誤りがありました。
ハイセクでフラグが立っていないプレイヤーにバーストジャマーが当たっても、効果が発動しなければコンコードに始末されません。
逆に効果が発動すればコンコードに始末されるわけですけど、相手にロックオンされているかどうかは関係ないようです。
バーストジャマーはロックオンされているかどうかに関係なく、範囲内の各船に対して有効無効の判定がされているようです。
誰からもロックオンされていなくても、ジャマーの範囲内にいるプレイヤーに対してジャミング有効の判定が1つでもあればコンコードが飛んできます。
これはコンコードや海軍等の友好NPCに対しても同様の判定があります。
つまりプレイヤーがいなくても、これらのNPCがジャマーの範囲に入っていて有効判定が出た瞬間、セキュリティーステータスが減少し犯罪者フラグが立つ→ワープ不可→コンコードに殺される、となります。
また、限定交戦フラグが立った相手に当てた時、効果が無効の判定だとタイマーの更新はありませんが、有効の判定だと限定交戦フラグタイマーは更新されます。
ロックオン妨害の成功確率は、バーストジャマーの妨害強度と相手のセンサー強度から計算されます。
バーストジャマーはオーバーロードさせると妨害強度が上昇するので、あらかじめオバーロードモードに設定しておくのが賢明です。
下の表は検証結果です。
センサーブースター5積みにしたヘロンを相手に妨害強度6.93のバーストジャマーをぶっ放してみました。
センサーブースターの起動数を変えたり、ECCMスクリプトを突っ込んだり突っ込まなかったりしてセンサー強度を8段階に分けました。
上段が相手のセンサー強度、下段が成功率です。
試行回数は各センサー強度に対して20回ずつなので、正確な数値にはなっていませんが参考にはなると思います。
※距離によって効果が変わる可能性もあったので、距離500mと10000mに分けてそれぞれ10回ずつデータを取りましたが、結果に違いがみられなかったので両者を合わせて20回ずつのデータにしています。
こんにちは、かにたまです。
返信削除紳士・淑女の嗜みとしてガスハフをするようになったのですが、
フラーレンのみならず、
サイトセロシンにまで手を出しはじめて、
戻れないところまできてしまっているのではないかと危惧しております。
お伺いしたいのは、
現在もサイトセロシンの自給から、
ブースターの生産まで行っておりますか?
また、その際に上記の記事以外に気を付けるポイントがあればご教示いただければと存じます。
コメントいただいてからかなり時間が経ってしまってすみません。
削除ガスサイトの仕様変更によりサイトの発生率が低下しました。
それ以来ほとんどガスハフをしなくなりました。
私以外のプレイヤーもローセクでガスハフすることが少なくなっている印象です。
生ガスを加工するのに私が利用していた入港フリーのストラクチャも撤収されてしまいました。
これは、ガス加工の手数料を維持費にあてていたが利用者が減少して採算が取れなくなったため、と思われます。
ブースターの生産についてのポイントはフラーレンと同様に、種類によって利益が大きく異なることです。
危険度が高いなどの理由でガスハフが難しいエリアのガスで、かつ使い勝手の良いブースターの原料になるガスは高価です。現在はスタンダードブルーピル等に使うアンバー・サイトセロシンが高騰中です。
使い勝手の良いブースターでもガスサイトが湧くヌルに拠点を持つプレイヤーによってハフされまくっているガスはそれほど高くなりません。
また、安いと思いがちなマイコセロシンですが、マラカイト・マイコセロシンはサイトセロシン並みに高値になります。
理由は使い勝手の良さと供給の少なさです。
ブースターの使い勝手と供給のバランスがガス価を大きく左右します。
今ローセクガス関係の記事を書いている途中です。
完成までもうしばらく時間がかかりそうですが、参考になると思うので待っていてください。